ブログ

チュートリアル通信第10回 小論文対策1

チュートリアル通信
チュートリアル通信第10回
河合塾KALSの大学院入試対策講座では、チューター制度を導入しています。授業での合格指導のみならず、受講生向け学習ガイダンス「サクセスチュートリアル」や個別相談(カウンセリング)などを通じて、進路・志望先に関すること、自主学習に関することなど、合格に向けてきめ細かくアドバイスをしています。以下は、MBAチューターから皆さんへのメッセージです。今後の受験対策のご参考にしてください!
→今回の記事をPDFでダウンロードする。

河合塾KALSの国内MBA・MOT対策
第10回 小論文対策1
小論文対策1
今回のチュートリアル通信では小論文対策で気を付けるべきポイントをご紹介いたします。


◎「正しい」書き方について
相手に文章で意志を伝えるためには、ルールに従い文章を書く必要があります。最近はパソコンに搭載されているワープロソフト(Word、一太郎など)が発達しているため、あまり意識されなくなりました。しかし、小論文が課せられる国内MBAでは、例外なく筆記試験、すなわちご自身の手で回答を書くことになるため、ルールに従わない文章は評点が下がってしまう可能性があります。例えば、
  • 段落のはじめは1マス空けて書き始める。
  • 句読点は行頭にくるときは、手前の行の一番後ろのマス内に入れる。
などのルールは、文章を書くうえで必須です。体言止め(「~を中止。」など体言で文章を終えること)も間違いとまではいえませんが、読み手にとって雑な印象を与えるため小論文では控えましょう。
KALSの解答用紙は原稿用紙に準じた形式なので、文章のルールを身につけるのに最適といえます。また、レポート・論文の書き方に関する書籍も販売されていますので、気になる方はご一読することをおすすめします。


◎誤字は禁物!
試験本番で誤字は禁物です。内容は悪くなくとも、誤字が目立つ回答はそれだけで減点対象になってしまいます。これもワープロソフトの影響かもしれませんが、筆記試験ではご自身で誤字脱字をチェックする必要があります。普段から落ち着いて書く、制限時間内に回答を見直す時間を確保する、といったことを課題提出時に意識することで本番に備えることができます。
また、ひらがなで書くことが多い表現を漢字で表すケースがいくつか見受けられます。漢字を多用するのは不自然な印象を与えますし、場合によっては誤りとなる場合もあります。例えば、

・ 事(こと)
「すること」、「書くこと」というふうにひらがなで書きますのが自然。「ため」、「ところ」などとともに形式名詞とよばれる用法では、ひらがなを使いましょう。
・ 出来る
「可能」を表す場合は、「~することが『できる』」とひらがなで書きます。

などがあげられます。KALSのテキストや、専門書や新書など比較的論文に近いタイプの文章に触れることで、自然な表現を身につけていきましょう。


◎下書きを活用しよう
小論文は、設問に対してご自身の意見を述べていきます。時間や字数に制限がある中で、大半を特定の設問に対する根拠説明に費やしてしまい、他の設問に対する回答が手薄になるという失敗は、誰もが一度は通る道ではないかと思います。
答案に書く前に、下書用紙を活用することをおすすめします。下書きと言っても、別紙に文章を書いてそれを答案用紙に写すという方法ではありません。具体的には以下の方法で活用します。
  • 何を問われているのかを整理し、字数配分を考える。
  • 下書用紙に自分の考えをメモや図などで表現し、回答の構成を考える。
  • 整理できた時点で、答案用紙に文章を書く。
机に置ける筆記具自体をボールペンと修正テープ(ペン)に限っている学校もあります。修正による大幅なタイムロスを防ぐためにも、下書きの活用は有効です。


MBAチューター
※ この記事は、前任の佐脇チューターの原稿をもとに作成しています。