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チュートリアル通信第11回 小論文対策2

チュートリアル通信
チュートリアル通信 第11回
河合塾KALSの大学院入試対策講座では、チューター制度を導入しています。授業での合格指導のみならず、受講生向け学習ガイダンス「サクセスチュートリアル」や個別相談(カウンセリング)などを通じて、進路・志望先に関すること、自主学習に関することなど、合格に向けてきめ細かくアドバイスをしています。以下は、MBAチューターから皆さんへのメッセージです。今後の受験対策のご参考にしてください!
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河合塾KALSの国内MBA・MOT対策
第11回 小論文対策2
論文


◎小論文対策について  ~皆さんからの質問を中心に~
今回のチュートリアル通信では、受講生から寄せられた小論文についての質問をとりあげます。回答は昨年までチューターをなさっていた方(WBSの修了生)によるものです。おそらく、多くの受講生の方が同じような悩みや疑問を抱えていらっしゃると思いますので、是非ご参考ください。

質問① 自分の実力が合格ラインに達しているか、確認するには?

小論文は、自分の考えを書くものなので絶対的な正解はありません。大切なのは、誰が読んでも分かりやすく、きちんと自分の考えを論理的に書くことです。つまり、読み手を意識した文章を書くことが重要とされます。受講生の方は、先生方の添削内容から自分の実力が合格ラインに達しているか、判断することができます。
まず、設問自体が整理できているかどうかを確かめましょう。押さえるべきポイントは3点あります。

質問1

たとえ立派な主張だったとして、主題や問題とずれていれば、合格点を得られません。添削結果が思わしくない方は、主題や問題がご自身で捉えられているかを再度確かめましょう。
次に、主張の構成に気を配りましょう。もし、主張の意味を正しく伝えたいならば、主張に対する解説を加えます。他方、理由を正しく伝えるならば、主張の根拠を説明します。

書き方

大事なのは、読み手が主張を理解してもらうために、どの程度解説、あるいは根拠を加えるべきか、ということです。通常、字数や時間に制限があるので、特定の主張に解説を加えすぎる、あるいは根拠が不足している、といった状況になっていないかを入念に確かめましょう。

質問② テキスト以外の勉強方法とは?


受験対策にかける時間があまりない方(特に、社会人)は、KALSのテキスト以外に手を広げるのは適切でないと思います。他方、国内外の経済、社会に関する問題に関心を持つことは、試験対策はもちろん、入学後も大事になりますので、普段から日本経済新聞や日経ビジネス、ハーバードビジネスレビューに目を通すことは有用だと思います。

質問③ テクニカルタームや経営学の知識を使って、解答するには?

無理矢理テクニカルタームや知識を使おうとせず、自分の考えを書くようにすることが重要です。無理して使ってしまうと、読み手は違和感を覚え、逆にマイナスな印象に取られる恐れがあります。
例えば、ポーターの「集中戦略」、企業戦略の「選択と集中」、どちらも「集中」という表現が使われていますが、この違いを説明できるでしょうか。正しく説明できないとすれば、テキスト等でしっかり復習すべきですし、本番で使うのは控えるべきでしょう。
テクニカルタームを使う場合は、用語の定義や使われる場面を正しく理解しておく必要があります。

質問④ 自分の考えが全く思いつかず、文字数が足りない。

小論文は急に書けるようになるものではないので、それなりに練習と努力の積み重ねが大切です。練習する以外解決する方法はありません。試験は時間との勝負でもあるので、自分の意見をいかに時間内に分かりやすく書けるか、自分なりの方法を見つけることが重要です。それでも、全くわからないという方は、授業で配布される解答をまず、じっくり読み込むことをお勧めします。以下に、小論文の基本的な書き方について記載しておきます。

<例>
質問4

小論文は、頭の中で考えるだけでなく、書く技術も必要となります。そのため、頭の中の考えや意見をアウトプットする練習をしてください。これを繰り返さない限り、書けるようにはなりません。添削問題を提出していない方は、まずは書いて、先生に提出することをお勧めします。

国内MBAにおける小論文は、試験、あるいは出願時の事前課題として課される科目です。大学院に入学してからも、課題の提出などで必要とされる学力でもあると思うので、しっかり対策しましょう。

 
MBAチューター
この記事は、前任の佐脇チューターの原稿をもとに作成しています。