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チュートリアル通信第12回 小論文対策3

チュートリアル通信
チュートリアル通信第12回
河合塾KALSの大学院入試対策講座では、チューター制度を導入しています。授業での合格指導のみならず、受講生向け学習ガイダンス「サクセスチュートリアル」や個別相談(カウンセリング)などを通じて、進路・志望先に関すること、自主学習に関することなど、合格に向けてきめ細かくアドバイスをしています。以下は、MBAチューターから皆さんへのメッセージです。今後の受験対策のご参考にしてください!
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河合塾KALSの国内MBA・MOT対策
第12回 小論文対策3
小論文対策3

前回のチュートリアル通信では、前任チューターのアドバイスをご紹介いたしました。今回のチュートリアル通信では、私のオススメの勉強方法をご紹介いたします。


◎ネタ帳作り
 小論文の問題には、対比構造を意識すると回答しやすい問題が多く存在します。
  • 経営陣と現場
  • マーケティング部門と営業部門
  • 日本と世界(グローバル)
  • 日本的経営と米国型経営
  • 男性と女性   などなど
それぞれ、どんな点が異なるでしょうか。その背景や理由、もたらす結果は何でしょうか。
 論点をメモし、ネタ帳に書き出しておくと、同様のテーマを扱った小論文に取り組む際、スムーズに回答できます。


◎模範解答を読む
 他人の書いた小論文を読むと、うまい!と思う接続詞や語尾など、普段自分が使っていない言い回しに出会うことがあります。ボキャブラリーを増えると回答の幅が広がります。うまい言い回しを探すという観点で模範解答を読むことは勉強の方法の一つになり得ます。KALSのドリルや市販の小論文対策本の解答ページをおすすめします。


◎変化に着目する
 例えば、日本の長期雇用制度が維持できにくくなっている理由を回答する場合、まっさきに思いつくのは、バブル崩壊やアジア諸国との競争激化でしょうか。人によっては、少子高齢化や、IT技術の普及などを挙げる方もいらっしゃるかと思います。現象が起きた理由を説明するには、その時代にどのような変化が起きたのかを考えると、書きやすいのです。
 設問を読み、時系列を意識する必要があると感じた場合、その間 に起きた変化をしっかりと文章にすることが大切です。そのために は、時系列で大きなトピックを把握しておくことが不可欠です。「日経キーワード」などの本を活用し、ビジネスや社会の動きを復習することをおすすめします。

日経キーワード


◎設問を分解する
 小論文を書く際に最も重要なことは、設問に沿うことです。
問題文の指示は、必ず守らなければなりません。指示文が長い場合は、指示をいくつかの要素に分解し、すべての要件を満たしているかどうか確認することが重要です。
例えば、「筆者が主張する~について、あなたは賛成か反対か、立場を明らかにして、その理由を述べよ」という設問があるとします。この場合、以下の3つの指示に分解することが可能です。
  1. 筆者が主張する~について簡潔に整理すること
  2. 賛成か反対か明言すること
  3. 理由を述べること
具体的な回答の手順は以下の通りです。まず「筆者が主張する~とは、○○ということである」と定義します。次に、「これについて私は賛成/反対である」と自分の立場を明言し、「以下にその理由を三点述べる。第一に~。第二に~。第三に~」と書き進めます。
いかがでしょう。分解すると、これから書くべき文章の構成を考えやすくなりませんか。

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