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第6回 圧迫面接対策について

チュートリアル通信
河合塾KALS 臨床心理士指定大学院講座 チュートリアル通信
チュートリアル通信では、大学院に合格したKALSのチューターが、勉強法や参考図書、研究計画書について、各大学院の様々な情報や、心理士事情など皆さんに有益となるようなコンテンツをお送りしていきます。日々の勉強の合間の息抜きとして、是非ご覧になってみてください。
第5回 圧迫面接対策について

新宿校チューター : 宮内裕介 



皆さんこんにちは、チューターをしています宮内裕介です。

今回は圧迫面接の対策を解説していきたいと思います。
大学院の二次試験では未だに圧迫面接が行われています。

普段の生活には無いプレッシャーを受けることになりますので、対策は必要です。
面接が苦手だからといって、ぶっつけ本番でやってみるというのは避けた方がよいです。

受験生の皆さんが不安になったり、一次試験のための勉強時間が削られることのないように、
短期間で対策ができることを目的に説明していきます。



2. 圧迫面接対策
(1)面接前の対策
①なぜ大学院は圧迫面接を行なうのか
②面接練習を重ねても、緊張が取れない場合はどうするか
③面接前に指導を希望する教授に会いに行く
(2)面接中の対策
   ①面接官は演じているだけ
   ②緊張で言葉が出てこないときは、どうするか
   ③面接中にやってはいけないこと


(1) ①なぜ大学院は圧迫面接を行なうのか
大学院が圧迫面接を行なうのは、受験生に臨床心理士の資質があるかを確かめるた
めです。資質というのは、臨床心理士の役割を果たす力のことをいいます。臨床心
理士は苦しんでいるクライエントの痛みを軽減したり、必要な支援を行います。その時は
クラインエントに共感しても、その世界に巻き込まれてはいけないのです。そのために必
要な精神力を備えているかを、圧迫面接で試すのです。


(1) ②面接練習を重ねても、緊張が取れない場合はどうするか

私はチューターとして面接練習を行っています。
2~3回のロールプレイ練習で問題なく、面接に望める受験生と、緊張が取れずに上達しない受験生に分かれます。
上達しない受験生には、むやみに反復練習を課すことはしません。

なぜなら、話す技術の問題とは別に、過去のトラウマが影響している場合があるからです。
それは、学校の授業や人前で傷つけられた経験などです。

短い時間で過去のトラウマを解消することはできません。
その様な場合には、下記の通りに話してみるよう、アドバイスします。

*質問に対して、結論から話す、その後に理由を話す。一回に話す
時間を短くする。面接官との会話が循環するようにする。

結論から話すことによって、その後の理由の部分が上手く話せなくても、面接官に考えが伝わりやすくなります。
また、話す時間を短くすることで緊張の拡がりを抑えることができます。

会話を循環させるというのは、最後に質問で返すということです。
言葉の最後に「質問に対する私の理解は間違っていないですか?」などと加
えるのです。
こうすることで面接官に話してもらい、自分1人で話す時間を短くします。
その後の質問にはまた、結論 + 理由 の順番で答えるのです。


(1) ③面接前に指導を希望する教授に会いに行く

面接前には、指導を希望する教授に必ず会いに行きましょう。オープンキャンパスの参加
や研究室訪問を行なうのです。研究テーマの概略を提出したり、志望動機を端的に説
明することになります。説明が終わって、お礼を言って帰る際には、下記のひとこ
を付け加えましょう。

「私は普段緊張しないのですが、面接のときは凄く緊張してしまう
のです。本番の面接では頑張りますので、よろしくお願いします。」

面接は誰でも緊張するので、嘘を言っていることにはなりません。これは小手先の
テクニックですが、普段は普通に会話できることを教授に覚えていて貰うのです。これ
を言っておくと、当日の面接で上手く対応できていなくても、事前の訪問では問題
なかったと、教授から助け舟を出してもらえる可能性が出てきます。また、事前訪
問には、予備面接の側面があるため、緊張せずに教授に説明できるというメリットもあ
ります。教授と直接会うことが出来ない場合には、メールなどで伝える方法がないか
調べてみましょう。


(2) ①面接官は演じているだけ

面接官を担当する心理学部の教授は人格的に優しくて真面目な方がほとんどです。
(真面目な人が圧迫面接をやるので、やり過ぎたり、しつこかったりするのですが)
圧迫を受けても、これは演技であって、自分の安全が脅かされているわけではない
と自分に言い聞かせましょう。また、自身を落ち着かせる呼吸法を身に付けている
受験生は、面接中にやっても目立たない方法を試しておきましょう。


(2) ②緊張で言葉が出てこないときは、どうするか
緊張で言葉が出てこないときは、 笑顔で「すいません、緊張しています」と言
ってしまいましょう。
言ったところで減点されるわけではありません。緊張していて、頭が整理されていない状態で返答することを避けるのです。
返答が思いつかないときは、確認することを目的に、面接官の質問を繰り返します。
相手の言葉を繰り返すことは、面接官の質問は理解していますという最低限の返答をしていることになります。

その後の返答内容は、臨床心理士の四業務と志望動機に沿って、シンプルに導き出すのです。
他の受験生と差別化した返答などを考える必要はありません。また、考える時間が無言になっても、時間を使っても構いません。
面接で即返答しなさいと言われることはありません。


(2) ③面接中にやってはいけないこと
面接中にやってはいけない3つのことを説明します。

*緊張に耐えられずに離席する
*質問に対して即、「わかりません、申し訳ありません」を繰り返す
*緊張する原因と思われる過去のトラウマを話してしまう

これら3つのことに共通するのは、目の前の面接官から逃げるということです。
面接官が見ているのは、受験生が素晴らしい返答をするかではなく、プレッシャーから逃げるか逃げないかです。

面接中に赤面しても、涙目になっても、体が震えても、その反応で不合格になるわけではありません。
不合格になるのは逃げたときです。

何かしらの反応が体に出たとしても、「相手は演じているだけだから、自分の安全
が脅かされているわけでない」と自分に言い聞かして、冷静さを取り戻すのです。

面接中に極端な反応をしてしまったと感じたら、「今日は緊張してしまいましたが、
大学院入学後は研究と共に、臨床心理士としての精神力も鍛えていきたいと思い
ます」と最後に意思を示しましょう。

自分は大学院で成長していける人間であると、面接官に評価してもらうためです。