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第8回 出願前にできる研究計画書のブラッシュアップについて

チュートリアル通信
河合塾KALS 臨床心理士指定大学院講座 チュートリアル通信
チュートリアル通信では、大学院に合格したKALSのチューターが、勉強法や参考図書、研究計画書について、各大学院の様々な情報や、心理士事情など皆さんに有益となるようなコンテンツをお送りしていきます。日々の勉強の合間の息抜きとして、是非ご覧になってみてください。
第8回 研究計画書のブラッシュアップについて

新宿校チューター : 鎌 彩絵 


みなさん、こんにちは☺
新宿本校の心理系チューターの鎌です。 

暑さがしんどい時期がやってきましたがいかがお過ごしでしょうか?
早い学校では今月あたりから出願の学校があるようですね。
さて今月は「出願前にできる研究計画書のブラッシュアップについて」というテーマでお話します。


研究計画書に限らず、研究というものはいくらでも突き詰められるものです。
そのため、自分ではとてもしっかり考え込んだつもりでも、検討し続けることが必要になってきます。

検討していく前に、自分がどちらの状況にあるのか、どんな研究計画書を作れるといいのか、少しイメージを持ってもらえると良いかなと思います。



個人面接がない学校を受ける人
→面接の中で研究計画書についてアピールしたり、抜けていたことについて面接内の説明で挽回したりすることができない可能性が高いです。
出願ギリギリまでいろんな人から意見をもらい、ブラッシュアップをしましょう。

個人面接がある学校を受ける人

→面接の中で研究計画書で書ききれなかったことを話して挽回することができます。
どこが突っ込まれそうなのか、という視点でいろんな人から意見をもらい、出願前であれば修正、出願後であれば面接対策につなげましょう。



ご自分の研究計画書の完成形のイメージはできましたでしょうか?
では、研究計画書をどのようにブラッシュアップしていけばいいのか、いくつかの視点をご紹介しますね。

①仮説の証明や明らかにしたいことに適している手法や尺度を使用しているか
自分の中でたくさん考えた仮説や明らかにしたいことがあっても、用いる手法や尺度が適切でないとそれらを証明していくことができません。
特に質問紙法を用いる人は自分が用いる心理学概念と使用予定の尺度の中身が同じものを取れそうなのか、などをチェックしましょう。

②先行研究や問題の背景の説明から自分の研究が論理的な説得力があるか

研究計画書の初めには先行研究や問題の背景を記載しますね。
そこではテーマに関連する領域ですでに明らかになっていることを述べ、そのうえでまだ明らかになっていない不十分なところや課題を述べます。
その課題に対して、自分の研究が必要だ!という流れで書けているか確認しましょう。

③臨床的意義は説明できているか

臨床の研究は「何かに困っている人の役に立つ知見が得られる研究」であることが大前提です。
そのため、立てた研究がいかに最先端のものであるか、よりも誰かの役に立ちそうなのか、という視点が必要です。
それが臨床的意義になります。
その説明が研究計画書に欠けていると臨床の研究ではなく、書いた人が知りたいからやる研究に見えてしまうので、臨床的意義を含めるようにしましょう。



簡単に見ておくべき視点についてご紹介しましたが、他にも確認しておくべきことはいくつかあります。
不安な方は講師の先生やチューターにぜひご相談くださいね。

 これらの視点を持って自分なりに考えていくことも大事ですが、きっと皆さんはいっぱい考えて研究計画書を立てられているので、他の人に読んでもらって指摘をもらうと自分では気づけなかった部分からブラッシュアップができますよ。

大学院の先輩や先生、KALSの講師やチューター、他の受験生などの意見をもらいながらブラッシュアップしていきましょう!



 研究計画書は個人面接がある学校であればほとんどの学校で内容などについての質問がされますので、面接対策につなげる意味でもブラッシュアップをしていってくださいね。

 来月は「面接対策について」というテーマでどんなことを意識して対策をしていくべきか、お話できればと思います。
それまでに何かご相談がある人はチューターのところにご相談に来てくださいね☺