大学情報クラブ

大学院入試とは

大学院入試の基礎知識

大学院入試は、大学入試とは大きく異なります。
ここでは大学入試と比較しながら大学院入試について紹介しましょう。

1.入試時期


大学院入試大学入試
9~10月 秋入試
1~2月 春入試
1月 大学入学共通テスト
1~3月 各大学の学力試験

まず、大学院入試の実施時期は、9~10月の秋入試1~2月の春入試とに大きく分かれます。
さらに、
①秋入試と春入試ともに実施する
②秋入試のみ(あるいは春入試のみ)実施する
③秋入試の結果、欠員が出た場合のみ春入試を実施する
など、大学院により実施時期・回数は異なります。とはいえ、多くの大学院では9~10月の秋入試が主になっています。
大学4年生の場合、大学院入試の時期が、就職の内定が出る4~7月よりも若干遅く、周囲の友達が次々に内定を獲得していく中、自分は進路が確定していないため、あせりや不安を抱きやすいようです。
また秋入試が行われる9~10月は、大学入試が行われる1月のように、社会全体が受験時期を迎えているという雰囲気にあるわけでもないため、自分自身でしっかりスケジュール管理して、受験に向けた学習計画・学習環境を整えていくことが必要になります。
河合塾KALSでは

秋入試に向けてはもちろん、春入試であっても最大限の力が発揮できるよう、大学院入試の時期に合わせたカリキュラムを用意!

2.受験者


大学院入試大学入試
年間進学者 71,954人
(うち社会人 7,085人)
年間進学者 611,855人
(令和2年度 政府統計e-statより)

大学院入試の受験者に関する特徴として、社会人の割合が多いことが挙げられます。
公認心理師・臨床心理士や税理士、国内MBAなどの資格取得を目的とした進学から、キャリアアップ・キャリアチェンジのための進学、あるいは純粋に学問的興味からの進学まで、多様な目的のもとで大学院を志す社会人が増えています。
とはいえ進学者の総数は、大学入試の約60万人に対して、大学院入試は約7万人。
大学院受験は、まだまだ世間的は一般的ではない選択肢です。
そのため、大学受験と比較して入試に関する情報が得られにくく、勉強方法などについての相談や頼ることのできる人を見つけることも困難です。
特に社会人の場合は大学から遠ざかってしまっているだけに情報の入手はより困難になってしまいます。
河合塾KALSでは

大学院進学についての情報や入試対策に詳しい講師・チューターはもちろん、大学院受験を志す大学生・社会人が集結。
人が集まる所には、情報が集まる!
ガイダンスやチュートリアルなど情報提供イベントも豊富に開催!

3.受験科目


大学院入試大学入試
専門科目・英語・面接
国語・数学・英語・理科・社会(国立大学など)

大学入試(とりわけ国立大学の入試など)では多くの科目数が求められることに対し、大学院入試では、志望する専門分野・領域に関係する「専門科目」と「英語」、そして、研究計画書を題材とした「面接」の3つで評価されます。
(社会人入試の一部は、英語が免除されて小論文が課されることもあります)
専門科目の勉強を進めることはもちろんですが、科目数が少ないということは、必然的に「英語」「面接」のウェイトが高くなり、特に「英語」で差がつきやすいという傾向にあります。
現在でこそ大学院には「資格取得」のための進学という要素も含まれていますが、もともと大学院は「研究者を養成する機関」。
高度な専門性を維持するには、国内に限らず、海外で発表される論文を読み、理解することが必要になるかもしれません。
だからこそ、多くの大学院入試で英語が重要視されているのです。
河合塾KALSでは

受講生の英語力に合わせた英語科目を選択可能!
専門の英語科目として「心理系英語」も設置。
また「面接」も差がつくポイント。
大学院入試は、大学入試よりも就職活動に近いかもしれません。
就職活動で、筆記試験に受かっても内定が得られるとは限らないように、筆記試験(専門科目・英語)が高得点だったとしても、面接で不合格になる可能性が大学院入試には十分にあります。
なぜ、その大学院に進学したいか。
どんなことを研究したいと考えているか。
自分の想いを自分の言葉で伝えて、それらが正しく伝わり、大学院側があなたを必要としてくれた時、はじめて合格が得られるのです。

そのために必要な書類が、出願時に提出する「研究計画書」
「研究計画書」をもとに、面接は進められます。
いい加減な研究計画書では、面接時にその穴を指摘され続け、お互いに満足いく面接にはならず、研究に対する熱意も誠意もないと判断されても仕方ありません。
調べる力・考える力・論理的にまとめる力、研究者として必要な「力」が、研究計画書では試されています。
十分に研究テーマについて調べ、熟考し、論理的にまとめ、完成度の高い研究計画書を準備することこそが、一番の面接対策と言えるでしょう。
河合塾KALSでは

研究計画書の指導も充実。
過去の卒業生から提供を受けた「研究計画書」のサンプル集も閲覧可能!

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河合塾KALSには、大学院入試に熟知した講師の熱意ある講義と、DVD補講・チューター制度など、細心のサポートシステムはもちろん、大学院合格を目指す多くの人々が集うからこそ、一人で学習していては得られないものがあります。
河合塾KALSでの学びは、あなたの大学院受験を必ずや充実したものにしてくれることでしょう。