2018年MBAチュートリアル通信

チュートリアル通信第2回 国内MBA合格者が語る!志望校選択と勉強方法

チュートリアル通信
国内MBA合格者が、試験の仕組みや国内MBA対策、MBA取得後などについて語るチュートリアル通信
河合塾KALSの大学院入試対策講座では、チューター制度を導入しています。授業での合格指導のみならず、受講生向け学習ガイダンス「サクセスチュートリアル」や個別相談(カウンセリング)などを通じて、進路・志望先に関すること、自主学習に関することなど、合格に向けてきめ細かくアドバイスをしています。

河合塾KALSの国内MBA・MOT対策講座

第2回 志望校選択と勉強方法


◎志望校選択
志望校の選択にあたっては、「志望校で何を学び、将来的に何を活かして仕事に従事していきたか」ということが重要になってきます。そのため、授業のカリキュラム・研究分野・学費・立地等、どの条件が自分に適しているかどうかをHP や説明会などを通じて情報を収集していくことが大切です。

I 受験資格の有無について
国内MBAの学校には、新卒者を受け入れていない学校や社会人経験を一定年数必要としている学校があります。受験資格については、募集要項等できちんと確認することをお勧めします。

Ⅱ 学校の特徴について
国内MBAの学校は、教員や教育方針についてそれぞれ特徴があります。例えば、慶應義塾大学大学院(KBS)ではケースを中心とした授業を展開するのに対し、一橋大学大学院(HMBA)では理論的な枠組みを押さえることに重心を置いている学校もあります。学校の特徴を把握するうえで重要なポイントを3点まとめましたので、参考にして下さい。

① 自分の学びたい分野が充実しているかどうか
国内MBAの学校は経営学に関する教員を網羅的にそろえていますが、実務経験ある教員が充実している、学界で著名な教員が在籍しているなど特徴に違いがあります。ご自身で特に関心がある分野がございましたら、志望する学校がご自身のイメージに合致しているかを学校説明会やHPを通じて把握することが大切です。

② 社会人と新卒の割合
MBA は社会人向けの大学院が主ですが、新卒を多く受け入れている学校もあります。ただし、学校ごとにその割合は異なります。社会人が多い学校と新卒が多い学校とでは、クラスの雰囲気やディスカッションの内容等が異なる可能性がありますので、HPや学校説明会などで確認することをおすすめします。

③ 学費、立地条件等
学費は学校ごとに異なります。国公立は2年間で約150万円前後ですが、私立は300万~400万円と2倍以上違います。私立MBAでは、奨学金や教育訓練給付金などを活用できるケースがありますので、経済的な負担を気にされている方はこれらについても調べておくことをおすすめします。
また、社会人の方で仕事と両立して通うことを検討されている方は、キャンパスまでの移動時間や授業開始時刻などをチェックしましょう。

以上、3点挙げましたが、これ以外にも皆さんのなかには、様々な視点で学校選びを考えている方もいらっしゃると思いますので、気になる点がございましたら遠慮なくご相談下さい。

◎勉強方法
志望校がある程度決まれば、志望校合格へ向けての勉強をすることになります。まず、皆さんにおすすめするのは、希望する大学院の過去問に目を通すことです。なぜなら、自分が試験まで何をするべきか明確になるからです。当然ですが、現時点では合格点まで達することができなくても、気にする必要はないと思います。
基本的に国内のMBAの受験科目は、英語、小論文、面接が課せられます。英語に触れる機会の少ない方や日ごろ文章を書くということに慣れていない方は早めに、対策を打つべきだと思います。
以下、KALS受講生が取り組まれた勉強方法のポイントを紹介させていただきます。

I 小論文
基本的には、KALSのテキストを中心に予習して授業に参加する方が効果的です。

テキストをざっくり読む。→分からない部分をチェックして調べる。→予習問題に取り組む。
(慣れてくれば時間を意識してやること)

小論文は、最初は思うように上手く書けないと思いますが、論文はまず書いてみることが大切です。最初は全く書けなくても気にする必要はありません。授業を受けた後でご自身の答案を見直して、不十分なところや先生の解答とどのような点が違うのかチェックしましょう。時間があれば、もう一度解き直すことも重要だと思います。
時間のない方はいたずらに手を広げず、KALSのテキストをマスターすることに注力しましょう。実際私もKALS受講生だったときは、仕事の合間を縫ってKALSのテキストと志望校の過去問に集中して取り組みました。

Ⅱ 英語
一橋大学大学院(HMBA)や神戸大学大学院は試験科目に英語が課せられていますので、KALSのテキストにある問題や過去問に積極的に取り組みましょう。
最近はTOEICやTOEFLなどのスコアを求める学校も増えていますので、志望する場合はこれらのテスト対策が必要となります(KALSではTOEFL対策、TOEIC対策の講座がございます)。

Ⅲ  研究計画書
国内MBAでは、筑波大学大学院のように研究を重視する学校もあれば、神戸大学大学院や早稲田大学大学院のように志望動機や将来のキャリアを重視する学校もあります。まずは、ご自身が志望する学校の募集要項やKALSで配布されている「大学院入試ガイドブック」で、各学校が求めている質問事項を確認しましょう。各学校が研究計画書を通じて知りたいことは概ね以下の3点です。

① これまでの実務経験(新卒の方は学校での活動)、ならびに当該経験から得た問題意識
② 将来のキャリアプラン(MBA取得後のキャリア設計)
③ MBAで実際に取り組みたい研究内容(①、②で述べたことがMBAでどう成し遂げられるのか)

多くの方は、テーマ設定や話の展開の仕方について悩んでいると思います。まずご自身がMBAを志望するきっかけは何かを何度も問い直してみましょう。これまでのご経験や仕事に対する問題意識、将来への不安など、何らかのきっかけがあると思います。たとえ小さなことでもそれがご自身にとってMBAを志望するきっかけになったとすれば、それは立派な志望動機と言えます。
具体的に、イメージがわかない方は、KALSのOBの研究計画書を閲覧したり、書店に置いてある参考書などを参考にしたりしてみて下さい。

以上、おおまかではありますが、志望校の選択、勉強方法など記載しました。再度、申し上げますが、このやり方はあくまでも一例です。最終的には自分に合う勉強方法を確立して頂くことが重要ですので、しっかりとした学習計画を立てて効率よく勉強していきましょう。
それでは、また次回お目にかかりましょう。

MBAチューター