2018年MBAチュートリアル通信

チュートリアル通信第8回 国内MBA合格者が語る!試験直前期について

チュートリアル通信
国内MBA合格者が、試験の仕組みや国内MBA対策、MBA取得後などについて語るチュートリアル通信
河合塾KALSの大学院入試対策講座では、チューター制度を導入しています。授業での合格指導のみならず、受講生向け学習ガイダンス「サクセスチュートリアル」や個別相談(カウンセリング)などを通じて、進路・志望先に関すること、自主学習に関することなど、合格に向けてきめ細かくアドバイスをしています。

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第8回 試験直前期について

皆さん、こんにちは。志望校が概ね確定し、願書や研究計画書・エッセイの準備で、忙しさのピークを迎えていると思います。入試の準備は順調に進んでいるでしょうか。試験の直前期で最も重要なことは体調管理です。当日にベストなコンディションを持ってくることができるようにするのも受験対策として必要なことです。どれだけ試験勉強や面接対策を万全に行っていても、試験当日に体調を崩してしまっては、力を発揮することができません。万全の態勢で試験に挑めるように計画を立てて調整するようにしましょう。

◎試験直前期について  ~試験、面接対策など~
試験が近いこともあり、最近では、研究計画書・エッセイや本番の試験、面接についての対策や志望校の併願についても質問をよく受けます。そこで今回は、直前対策と試験、面接などについてお話ししていきたいと思います。
直前対策は、試験の2~3週間前から取り組み始めると良いでしょう。それまでの期間は、テキストを中心に今までのチュートリアル通信で述べてきたことを参考に受験対策を行えば、問題はないと思います。

I 本番の試験対策
入試直前期の勉強は、インプットよりもアウトプットに時間を使い、今までの復習をメインに取り組んで下さい。小論文など問題に取り組む場合は、本番と同様に時間を計ることを忘れないようにお願いします。その他の対策として、下記の点に注意して、今までの勉強の成果を十分に出せるよう、万全の準備で臨むようにして下さい。

1 テキストや過去問の解き直し
入試直前期では、新しい問題に取り組むのは得策ではありません。それよりも、これまで解いたテキストの提出課題や過去問を解き直すことをおすすめします。十分な時間がない場合は、少なくとも制限時間内(10~20分程度)で答案構成を作成できるかを確かめましょう。
復習のポイントは、設問に忠実に回答できているか、です。例えば、「○○の意見に賛成か、反対か」という設問で、回答の結論が「~する必要である」と書いてしまうと、設問に回答していないと評価されます。このようなミスが本番でしないよう気をつけましょう。

2 英単語、テクニカルタームの確認
1と重複しますが、英単語やテクニカルタームの復習でも、新しいものに手を着けるのは控え、復習に徹しましょう。というのも、中途半端な理解のまま回答すると、ミスを招く可能性が高いからです。それよりも、これまでテキストや授業で学んだ内容が正しく理解できているかを確かめましょう。
ところで、前回のチュートリアル通信で書いた、ポーターの「集中」戦略と、「事業の選択と集中」にある「集中」、違いは何でしょうか。わからなかった方は、「MBA論述ファンダメンタル」テキストを復習しましょう。

3 受験環境の確認
KBSやWBSでは、試験会場でボールペン以外使用できないケースがあります。小論文対策では、ボールペンで書く練習をしておくことはもちろん、修正ペン・テープなど、必要な筆記用具を事前に確認しておきましょう。
筆者がとあるMBAの試験に臨んだとき、隣の受験生がスマートフォンで時間管理をしようと試みて、試験官に注意されたことがありました。「スマートフォンを試験会場に持ち込めるわけがない」と思われるかもしれませんが、思い込みや勘違いで失敗しないよう、試験要領は入念にチェックしましょう。

Ⅱ 面接対策
学力試験も重要ですが、面接対策も気を抜かずにして下さい。学力試験が非常に良くできた場合でも、面接が上手くいかずにその大学院には適さないと判断されて不合格になってしまう場合もあります。全てに対して万全の対策をするようにしましょう。

1 研究計画書・エッセイの内容が頭に入っていること
面接の土台となっているのは研究計画書なので、研究計画書を提出する前にコピーしてそれを入試直前までに頭の中に入れておくと本番で焦ることがないと思います。

2 簡潔に、相手に分りやすい言葉で伝えること 
研究計画書・エッセイに書いてあることをそのままの文章で面接官に言うことは避けて下さい。なるべく聞き手の興味をひきつけるような構成にし、一度聞いてすぐ理解できるように分かりやすい言葉で話すように気をつけてください。

ちなみに模擬面接にあたった受講生が、一言一句間違えないよう回答したケースがありましたが、さすがに不自然です。

試験直前期のがんばりは、試験の合否に大きな影響を与えます。自分がやってきたことを信じて、自信を持って入試まで備えるようにして下さい。

MBAチューター