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チュートリアル通信第2回 志望校選択時のポイント

チュートリアル通信
国内MBA・MOTチュートリアル通信

河合塾KALSの大学院入試対策講座では、チューター制度を導入しています。授業での合格指導のみならず、受講生向け学習ガイダンス「サクセスチュートリアル」や個別相談(カウンセリング)などを通じて、進路・志望先に関すること、自主学習に関することなど、合格に向けてきめ細かくアドバイスをしています。以下は、MBAチューターから皆さんへのメッセージです。今後の受験対策のご参考にしてください! 
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河合塾KALSの国内MBA・MOT対策

第2回 志望校選択時のポイント


MBA・MOT



全日制の国内MBAとして人気な学校に、一橋大学大学院(HMBA)と慶應義塾大学大学院(KBS)があります。全日制という共通点はありますが、この2つの学校は異なる特徴をもっています。HMBAは理論的な枠組みを押さえることに重きを置いているのに対し、KBSではケースを中心としたディスカッション形式の授業が展開されます。どちらの学校が良いか、人によって好みがわかれるでしょう。
学校の特徴を理解することは、入学後の満足度に大きな影響を与えます。学校の特徴を把握するうえで重要なポイントを以下に挙げますのでご参考にしてください。


① 自分の学びたい分野が充実しているかどうか
各学校の教育方針によって、学界で著名な教員が在籍している、実務経験豊富な教員が充実しているなど、特徴に違いがあります。
例えば、HMBAはアカデミック、KBSは実務寄りと言われます。早稲田大学のWBSは、実務家とアカデミックな教員のバランスがよいことを打ち出しています。また、品川にある多摩大学大学院は、ヘルスケア業界やIT業界の実務家講師が多く、それらの科目が充実しています。
ご自身の関心分野が明確な方は、志望する学校の教授についても調べることをおすすめします。教授の著書や記事を読み、講演会に参加することで、志望意欲に大きな変化が生じる可能性があるためです。ただし、教授は退職なさる可能性がありますので留意が必要です。
どんな人材を育成することを目指す学校なのか、教育方針について、熟慮なさってください。


② 教育方法

論文をしっかりと書き上げたい方もいらっしゃれば、ディスカッションを中心にアウトプット力を鍛えたい方もいらっしゃることと思います。志望校の教育方法がご自身のスタイルに合うかどうか、見極めが必要です。


③ 学生の構成
新卒者の割合は、学校ごとに異なります。社会人が多い学校と新卒者が多い学校とでは、クラスの雰囲気やディスカッションの内容が異なる可能性があります。同様に、企業派遣の学生数や留学生の多寡、平均年齢や男女比も、学校の雰囲気を左右します。
MBAは、教員だけでなく学友からも多くの学びを得る場所です。どんな学生と共に学ぶことができるのか、確認することをおすすめします。


④ 学費
学校ごとに差が大きいのが学費です。国公立の多くは2年間で150万円前後ですが、私立には300~500万円と2倍以上かかる学校もあります。奨学金や教育訓練給付金制度などを活用できるケースもありますので、経済的な負担を気にされている方は調べておくことをおすすめします。在学中は書籍の購入費や合宿費用など、授業料以外にも出費があることが予想されます。


⑤ 立地や授業開始時刻
仕事をしながら学校に通うことを検討されている方は、キャンパスまでの移動時間や授業開始時刻も重要なチェックポイントです。現実的に通学可能か、具体的にイメージすることが大切です。


⑥ 受験資格

受験資格は各学校のホームページの募集要項等で確認することができます。
例えば、新卒者を受け入れていない学校や、社会人経験を一定年数必要とする学校があります。TOEFLのスコアなど、事前準備が必要な学校もあります。また、四年制大学を卒業していなくても、事前審査で「大学を卒業した者と同等以上の学力がある」と認められれば受験資格を得られる学校もあります。曖昧な点は各自、学校に問い合わせをなさってください。


⑦ 出願期間と入学試験日程
十分な準備をするうえで、最も念頭に入れておくべきことはスケジュールです。締め切りから逆算してやるべきことを整理し、余裕をもって取り組みましょう。
第一志望が既に決まっていらっしゃる方は、その第一志望校よりも早いタイミングで入学試験を行う学校を受験し、反省点があれば第一志望校の試験に活かすことをおすすめします。
私事ですが、私は大学の卒業証明書が旧姓だったため、出願時に旧姓が記載された戸籍抄本も提出する必要がありました。そのことに気付いたのが出願締め切りの数日前だったのですが、会社を休めない業務繁忙期だったため、家族に有休をとってもらって遠くの本籍地の区役所に行ってもらうという失態を犯しました。募集要項をよく読み、スケジュールに余裕をもって取り組むこと。大切です。



以上7点を上げさせていただきました。この他にも、皆さん、学校選びについて様々な視点をお持ちかと思います。皆さんが重視するポイントについて、ぜひカウンセリングでお聞かせ下さい。
研究計画書や面接では、「なぜその学校に通いたいのか」をご自身の言葉で説明する必要があります。ネームバリューやランキングだけで選ぶことなく、たくさん情報収集をなさってください。



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