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VOL.1 入試までのスケジュールと研究計画書作成プラン

2023年度
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チュートリアル通信では、勉強法や参考図書、研究計画書について、各大学院の様々な情報など皆さんに有益となるようなコンテンツをお送りしていきます。日々の勉強の合間の息抜きとして、是非ご覧になってみてください


入試までのスケジュールと研究計画書作成プラン

新大阪校チューター:廣瀬 

ご挨拶

受講生の皆様はじめまして!税法免除を目指し大学院入試に向けスタートしたものの、税法講義の受講に研究計画書の作成などやることも多く、何をどのように進めたらよいのか分からずに戸惑っている方も多いと思います。そこで税法チューターが少しでも皆様のお力になれるよう、このチュートリアル通信で学習のノウハウを伝授していきます。
なお、チューターは個別のカウンセリングを通じて、受講生の皆様が授業で分からなかったことや受験に関する不安、研究計画書の作成に関するアドバイスを行うなど様々なご相談にも対応しています。我々チューターを上手く活用して早急に不安を解決し、レベルの高い研究計画書を作成することにより万全の状態で大学院受験に備えていきましょう!

院試のスケジュール

ここでは大まかなスケジュールと院試までの学習計画をご紹介します。税理士試験を受ける方は大学院入試の対策も兼ねて準備しなければならないので、事前に計画を立てて進めるようにしていきましょう。ちなみに今年の税理士試験の日程は8月8日(火)から10日(木)となっています。

図:院試のスケジュール

上記のようなスケジュールが一つのモデルケースとなります。なお、一般入試対象の学外推薦入試志望の方、大学を卒業されてない方で事前審査が必要な方は出願前に手続きが必要となるケースがありますので、該当する方は各大学院のホームページから情報収集を行うようにしましょう。

「研究計画書」については、なるべく早めにテーマを選定したうえでそのテーマに関する文献や資料を収集し、論点整理表を作成していくようにしてください。論点や学説などの理解が深まったら、研究計画書の作成に入ります。詳細につきましては後ほど触れていきます。
「小論文試験」がある場合、最低でも試験日1ヶ月前には対策を行ってください。具体的には過去問を、実際に時間を計って何度も解いてみることをお勧めします。過去問は各大学院のホームページに載っていたり、取り寄せたりすることで入手するようにしましょう。
「口頭試問対策」は本番前の1〜2週間前に対策を始めましょう。個別指導を予約して模擬面接を行ってもらうと良いでしょう。

研究計画書の作成手順

出願者の論文を書く力を評価する資料である研究計画書は、結論に向けた論述が先行研究などを利用しながら客観的に述べられていることが重要です。そしてそれが論文を読み慣れた読み手に違和感を感じさせないよう書かれていることも大切です。
大学院に提出する書類のなかで最も重要な研究計画書を完成させるため、簡単に手順を確認してみましょう。

図:研究計画書の作成手順

「研究テーマの選定」
自分の関心があるものや自身の経験と関連付けられるものをテーマにすることがお勧めです。余裕をもって計画書を作成するためにも、少しでも早くテーマを決めるようにしてください。決まらない場合は早急にチューターや講師に相談しましょう!

「関連判例評釈、参考資料の収集(図書館)」
テーマが決まったらその判例に関する論文である「判例評釈」(「判例批評」「判批」「判例解説」などともいいます。)を図書館などで収集します。計画書の内容を充実させるために少なくとも10件以上の資料を収集することを目標にしてください。

「評釈読込み&論点整理表の作成」
評釈が収集できたらまずはじっくり読み込みましょう。はじめはかなり大変に感じると思いますが、メモを取り自分なりに図や表にまとめながら何度も読むことで慣れていきます。そのうえで論点ごとに裁判所の判決(地裁、高裁、最高裁それぞれ)、原告・被告の立場・主張、各学者の評価をまとめた「論点整理表」を作成してください。

「計画書の作成と推敲」
論点整理ができたら、研究計画書を指定の書式で書き出しましょう。完成したものについては個別指導で講師のアドバイスを受けてください。アドバイスを受けたら何度も見直して加筆修正を行い完成まで進めていきましょう。特に、誤字脱字はなくすようにしてください。

終わりに


やるべきことの全体像が把握できない中で、志望校や研究テーマを決定し税法の知識を習得すべく講義を受けるなど、やるべきことが盛り沢山なため勉強スケジュールがうまく立てられず、色々と不安に感じることもあるかと思います。ですが、研究テーマの決定は先送りにすると準備が進みません。決めかねている方は講師やチューターに相談するようにしてください。
できることを一つずつ着実に進めていくことが何よりも大切です。悩んだり立ち止まったりしたときは直ぐに相談するように心掛けましょう。なお、これからの時期は各大学院の説明会が行われますので、可能な場合は積極的に参加しましょう!