研究計画書って何? ~書き方編
心理
こんにちは!河合塾KALS臨床心理士指定大学院講座です。
前回のブログから間があいてしまいましたが、今回は研究計画書の書き方について、皆さんにご紹介いたします!
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◆研究計画書の基本的なフォーマット
研究計画書の基本的なフォーマット(構成)は4つの部分から形成されます。
下の表をご覧ください。
研究計画書を作るときは、この4つの要素を必ず入れるようにします。
では、各要素はどのように書けばいいのでしょうか?
(1) 背景と目的
まず、これから自分が研究していこうとしている内容の背景にどんな問題があって、
その問題に対して”どんな研究がなされているのか、何がわかっていて、何がわかっていないのか”
というところを概観していくところから始まります。
目的に繋げていくための導入部分になります。
★書き方の流れ
(2) 方法
ここで記載すべき内容は、対象者、手続き、材料などです。
誰(対象者)に、どのようなこと(面接or質問紙or実験・観察)をして、データを取るのか。
また、そこから得られたデータを同様に分析(統計処理、質的分析)してくのか、の説明をしていきます。
またここで、対象者に対する倫理的配慮(守秘義務、説明責任)なども記載しておきましょう。
(3) 仮説
上記(1)の「目的」部分では、いわば、自分が「こうではないだろうか」と思ったことを調べることがそのまま目的になります。
その自分の予測が仮説になりますので、
それを検証し、その仮説が正しいのか間違っているのか(仮説が支持されたのか支持されなかったのか)を証明することが、
その研究の成果になります。
その仮説をここでは明記していきます。
(4) 引用(参考)文献
最後に、研究計画書を作成するにあたって(自分の研究計画を立てるにあたって)利用した先行研究の一覧を明記していきます。
文中で引用文献として明記したものは、全て漏れなく記載するようにして下さい。
引用文献は必ず著者の名前のアルファベット順(A→Z)に並べます。
この辺もきちんと記載方法が決まっていますので、論文などを参考にしてみてください。
受験する大学、今後、指導いただきたい先生の論文くらいは、読んでおきましょう!
河合塾KALS臨床心理士指定大学院BLOGをお読みいただき誠にありがとうございます!
次回は、臨床心理士の具体的な仕事について簡単にご案内する予定です。