ブログ

心理・チュートリアル通信「KALS の有効活用法について」(3)

2021年秋学期
河合塾KALS 臨床心理士指定大学院講座 チュートリアル通信
チュートリアル通信では、大学院に合格したKALSのチューターが、勉強法や参考図書、研究計画書について、各大学院の様々な情報や、心理士事情など皆さんに有益となるようなコンテンツをお送りしていきます。日々の勉強の合間の息抜きとして、是非ご覧になってみてください。
心理・チュートリアル通信
「KALS の有効活用法について」

名駅校チューター : 落合  



こんにちは!
河合塾KALS名駅校チューターの落合と申します。
今回は「KALSの活用方法」についてです。かくいう私もKALS卒業生でありますので、自身の体験や、チューターをしていて感じたことをもとに、KALSの活用法についてお伝え出来たらと思います。

①過去問および受験アンケートの利用

予備校の強みはなんといってもその“情報量”ではないでしょうか。KALSでは各大学院の過去問に加えて、これまでの受験生の感想などの情報も蓄積されています。これらを閲覧することで各大学院に合わせた傾向と対策を練ることができます。このような情報は、私のような社会人を経てから受験する人や、大学院からは他大学に進学を考えている人にとっては、特に貴重なものになると思います!

※過去問は受験する大学院をある程度決めたら最初に見るようにしましょう。「目指すところ」を意識した勉強と、何となく続ける勉強では、質がかなり変わってきます(心理療法でも、最初のうちにクライエントと目標を共有するわけですが、同じことですよね)。

②研究計画作成相談

大学院受験の大きな壁の一つが「研究計画書作成」です。「何となくこんなことが研究してみたいけど、どう研究にすればいいのか…」と思ったら相談してみましょう。
一人で考えるより、誰かと対話する中で考えが出てくるものです。ときどき、「ある程度形ができてから相談しようと考えていたら、いつの間にか提出期限まであと2週間…」みたいな話も聞こえてきます。ある程度研究したいテーマや、キーワードが頭に浮かんでいるけど、なかなかまとまらない。というときは、相談を活用してみましょう!話しているうちに方向性が見えてきて、そこからどんどん進められるようになる人も多いです!(しかし研究計画については、すぐに書き始めるのではなく、こういうモヤモヤをある程度持ったままにしておく期間が大事だと個人的に思っているのですが、その話はまたの機会に…)。

③勉強のペースづくり

大学院受験の試験範囲はかなり広いです。準備には半年〜1年くらいかける人が多いと思います。この分量と期間をうまくスケジュールを立てて勉強していくのはなかなか難しいことでもあります。KALSでは毎週授業があるため、勉強のペースを作りやすくなります。
私の場合、授業を受けたら、次の授業があるまでの1週間の間は、その授業の内容の復習と、さらにその分野の知識を書籍など活用して深掘りしていく。翌週はまた違う分野の内容を学ぶので、次の授業まではその分野の知識を深めることに集中する。というのを繰り返してていました。これによって自然と受験までに必要な知識の土台が完成していたのかなと思います。
もちろん土台の上にどれだけの知識を重ねられるかは、個人の努力にかかっているということは覚悟しなければなりません。

④テスト

「テスト」、「試験試験」…。聞きたくない3文字言葉ランキングのかなり上位に位置する言葉ではないでしょうか。しかし大学院に入るには避けて通れないものです。
テストを受ける経験ができるのも、予備校ならではだと思います。自身の知識の定着を確認できたり、現在のなんとなくの自分の位置のようなものが確認できます。
そして何より、「緊張感を持って集団でテストを受けてみる」という経験が、受験本番の前にできたというのは、良かったと思います。

⑤他のKALS受講生との交流、KALS講師・スタッフさんとの交流

一緒に勉強をしていく「仲間」ができるのも、一つのメリットだと思います。
KALSには様々な理由から大学院受験を目指す人が集まっています。互いに頑張っている姿が見えるので、モチベーションを持って勉強を進めることができるのかなと思います。あと、受験会場でKALS生を見かけたりすると(お互い頑張ろうぜ…!)と少年漫画のような心の吹き出しが湧き上がってきてとてもいいです(これは私だけかもしれません…)。
一方で「それだけ人がいるということは、ライバルがたくさんいるということじゃん…」と焦る人もいるかもしれません。しかし漫画の読みすぎで申し訳ないのですが、「ライバルは仲間」です。ピッ○ロもベ○ータものちに仲間になるのです。同じ心理職を志す者として…。
最後になりましたが(お世話になってるのにヤバイ…)、講師の方々やスタッフさんがみんな優しいです。受験への不安とかに耳を傾けてくれますし、ちょっとした疑問にも丁寧に対応してくれます。
そしてなんといっても講師陣が素晴らしい方ばかりです。すでに公認心理師・臨床心理士として活躍されている先生や、書籍を執筆されている先生など、濃い面々の先生方が大変わかりやすく必要な知識を教えてくださり…。

あれ…?体験談を交えてKALSをお伝えするつもりが、なんかCMみたいになってきてしまいました…。
以上、私の考える「KALS活用法」でした。皆様も自分の生活スタイルや勉強方法を意識して、KALSを最大限に活用する方法を考えてみてください!