心理・チュートリアル通信「英語の学習法」(1)
こんにちは。名駅校でチューターをしています、吉田帆乃香です。今回のチュートリアル通信では、心理系英語の勉強法についてお話したいと思います。
1.文法
【①基礎的な文法の確認】
私はアルバイトで塾講師をしていました。中学レベルの文法は、一見簡単なように見えますが、基礎として非常に重要な文法が、多く含まれています。また私自身、高校レベルの文法でも、それほど自信がありませんでしたが、入試問題を解いていて、中学、高校レベルまでの文法がある程度、理解できていれば、それほど文法で困ることはありませんでした。そのため、意外と忘れている可能性もあると思うので、まずは中学や高校で習うレベルの基礎的な文法を確認しておくと良いのではないかと思います。
【②過去問を早めに確認】
大学院によっても出題される文法のレベルは異なっていると思います。なるべく早く、自分の受験する大学院の過去問を確認し、そこで出題される文法のレベルに合わせて、文法の勉強にどれくらい時間を使うか等、前もってスケジュールを立てていきましょう。
2.心理英単語
【①心理英単語の重要性】
心理系英語において、心理英単語を勉強することは非常に重要です。長文を読む際にはやはり、どれだけ多くの単語を知っているかがカギとなってくると思うので、多くの単語を覚えておくことが重要だと思います。
試験の際、辞書を持込可という大学院は多いですが、限られた試験時間内で、多くの単語を調べる時間はないと思います…。また、辞書を使用することができない大学院もあるので、試験時に、辞書の使用が可能な大学院であっても、お守り程度と思っておく方が良いかもしれませんね。もちろん、勉強の際には、どんどん辞書を使って、調べて、覚えることを繰り返すと良いと思います。
ちなみに、私は心理英単語の勉強では、ナツメ社の「心理院単」等を使っていました。
【②英単語の勉強で意識していたこと】
英単語を勉強する際に、私が意識していたことを3つほどご紹介します。
1つ目は、≪隙間時間の活用≫です。英単語は繰り返すことで徐々に定着していきます。朝起きてすぐや移動時間、寝る前の時間など、毎日少しずつでも英単語に触れると良いと思います。私は、お風呂に入っている時間の一部で英単語の勉強をしていました。(参考書を濡らさないように必死でしたが笑) 皆さんも、隙間時間を活用してみてください。
2つ目は、ただ覚えるのではなく、≪専門用語自体の意味を理解する≫ことです。例えば、「Autism Spectrum Disorder:ASD」という英単語は「自閉スペクトラム症」を意味します。当たり前かもしれませんが、英単語とその訳だけを暗記しても、あまり意味がありません。今回の例で言うと、「自閉スペクトラム症」がどういう障害かというように、専門用語自体の意味の理解を同時に深めていくことをお勧めします。
3つ目は、≪なるべく広く、偏りなく覚える≫ことです。単語帳などを使って勉強していると、最初の方のページや好きな分野の単元に知識が偏ってしまうことがあると思います。私の場合は、そうならないよう、単元ごとに出来るだけランダムで勉強し、学習した日にちを、目次の単元名の横に書き込むようにしていました。その日の気分により、あみだくじなどで、今日はどの単元を勉強するか決めると、楽しみもあって良いと思います。
3.長文
【①過去問を試しに解いてみましょう】
上述のようなインプットに併せて、アウトプットの勉強も欠かせません。先ほど、受験する大学院が決まったら、過去問を早めに入手すると良いと述べましたね。入手できたら、試しで1年分を解いてみると良いです。受験勉強の初期段階では、さっぱり分からないと感じてしまうかもしれませんが、一度解いてみるとイメージを掴むことができると思います。
【②長文問題に慣れる】
その後は、講談社の「公認心理師・臨床心理士 大学院対策 心理英語編」などを用いて、様々な心理学のテーマの長文問題に触れるようにしていました。長文を解くことに慣れてきたら、自分の受験する大学院の過去問と大体同じくらいの分量になるように、いくつかの長文を組み合わせて、時間内に解く練習をしてみても良いですね。
【③心理学と英語を同時並行で】
先ほど、英単語をただ覚えるだけでなく、専門用語の意味と合わせて覚えると良いとお話ししましたが、長文を解く際にも、自分の詳しいテーマだと、スラスラ読めるということがあると思います。そのため、長文を解きながら自分の苦手なテーマを把握し、専門科目の勉強に繋げるというように、心理学と英語を連動させながら勉強すると効果的だと思います。
今回、心理系英語の勉強について、文法・心理英単語・長文の観点からお話しさせていただきました。これから皆さんが、自分に合った勉強法を探していく上で、少しでも参考になれば幸いです。