心理・チュートリアル通信「直前対策」(3)
みなさん、こんにちは。KALS新大阪校チューターのおぐろです。
いよいよ春受験の時期が近づいてきました。
どうしよう、落ち着かないという方も多いのではないでしょうか?
日々、多くの受講生から様々な相談を受けますが、試験の直前には、その時期だからこそ出てくる相談内容があります。
毎日、試験勉強のスケジューリングを行って、コツコツすすめている方でも、試験直前になると急に不安が高まり、この勉強方法でいいのか、何をすればいいのか、迷ってしまうという受講生の声をよく耳にします。
試験直前には、その時期に必要な勉強方法や準備があるため、その悩みが出てくることは、自然な流れではないでしょうか。
また、試験では「どの様な問題」が「どの様な形式」で出題されるのか分からないといった、分からないことへの不安も大きいと思います。
これには、これまで準備してきた学習を振り返り、本番でいかに良いパフォーマンスをあげるか、というイメージトレーニングと練習が必要です。
そのためには、環境を設定して、これまでの学習内容をアウトプットをすることを、私はおすすめしています。
今日は、この視点を中心に直前対策としてご紹介したいと思います。
主な項目は、3つです。
①これまで取り組んできたことを振り返る
②パフォーマンスをあげるための練習
③パフォーマンスを振り返る
以上の流れで、試験直前の過ごし方をみていきましょう!
①これまで取り組んできたことを振り返る
みなさんが、これまで時間をかけて繰り返し取り組んできたこと、情報収集したものを思い出してください。
机の上や棚にまとめて置き、すぐに取り出せる形にしておくのがいいかもしれません。
試験直前の限られた時間の中で、今、必要なものを決め、そこに焦点をあてて確認、振り返りをします。
心理学
・用語ノート
・単語帳
・参考書
英語
・文法をまとめたノート
・英単語帳
・辞書
・参考書
面接対策
・自己分析
・志望理由
・研究計画書
など
②パフォーマンスをあげるための練習
料理を作る、自転車に乗るなど、レシピや乗り方の知識があっただけでは本来の目的を果たせません。
料理であれば材料やスパイスを購入して準備した上で、レシピに合わせて調理をする必要があります。
試験も同じで、知識を頭に入れるインプットだけでは、試験でいい成果を出せません。パフォーマンスも磨く必要があります。
その試験問題と制限時間の中で、自分自身が持っている知識や経験を総動員して発揮することが大切になってきます。
①の「これまで取り組んできたこと」は、試験に必要な知識の部分に当たります。
これを試験で発揮することができる様に、実際の試験を想定した環境でアウトプットの練習をすることが必要です。
(1)過去問
これには、受験される大学の「過去問」や「それに近い問題」を繰り返し解くことが有効です。
既に過去問を解き、過去問研究をされている方もいると思います。
直前には、以下の点を意識しながら、なるべく本番に近いかたちで過去問を解いてみてください。
・試験時間の中での、大まかな時間配分を始めに決めてから回答をする。
・決めた時間配分は、必ず守り、途中でも次の問題へ移る。
・英語の全訳では、少しの分量を完璧に訳すのではなく、少し粗くても最後まで訳すことを目指す。
(2)面接
面接の場合は、「志望理由」、「研究計画書」、「臨床心理士・公認心理師を目指す理由」などの質問を繰り返し練習することが有効です。
また、友人など、誰かと一緒に、試験の場面を想定して練習することも良い方法です。
その際に、以下の点を意識しながら練習してみてください。
・回答する際の時間(1分程度を目安に練習)
・はじめに自分の意見を端的に伝え、その後に理由などの説明を伝える
・相手の目を見て、姿勢を正して話す
③パフォーマンスを振り返る
(1)過去問を解く、(2)面接の練習をするなど、②に取り組んだ後は、その内容を振り返ることが大切です。
振り返る際、上記にあげた、意識するポイント(箇条書きの内容)を中心に振り返ってください。
(1)過去問
過去問については、分からない問題がある様であれば、①の「取り組んできたこと」の内容を使って確認をしてください。
新たにたくさんの知識を入れたり、調べることに時間を割いてしまっては本末転倒です。
ここでのポイントは、当日の試験を攻略するために、
「どのような時間配分」で、「どのような順番」で
回答していくかを中心に練習をします。
(2)面接
面接については、答えられない内容があれば、過去問と同じように①「取り組んできたこと」の内容を使って確認をしてください。
暗記しようとしているのであれば、それはなかなか難しいことです。
過去のチュートリアル通信を参考に、「キーワードを中心に自身の言葉で伝えることを心がけてください。」。
ここでのポイントは、
「適切な長さの時間」で、「(相手に話す際に)適切な姿勢」で、
答えられているかを中心に取り組みます。
「ここまでが終わったら、また②と③を繰り返し実施していきます。」
【最後に】
何度か繰り返す中で、自分に合った時間配分や順番が見えてくると思います。
面接では、「自分の言葉」で伝えることができるようになってきます。
繰り返し練習をすることで、本番は知識をアウトプットすることに一番のエネルギーを注ぐことができるようになります。
「この形式の問題は、何度も練習してきた。」だから大丈夫と自信を持って回答することができます。
ここまで、書いてきた内容は、実際に取り組むと簡単ではないことも多いと思います。
ただ、これをやり終えると、「やったぞ」という達成感が出てきます。
その達成感こそが、試験本番の自信に繋がってくることは言うまでもありません。
ここまで、3つの項目に分けてご紹介してきました。
あくまでも、私の経験や出会ってきた受講生が取り組んでいた内容を中心にまとめてきました。
みなさん、それぞれに合った方法があると思いますので、以上を参考に試験の直前対策に取り組んでみてください。