心理・チュートリアル通信「実力診断テストの活用法」(1)
こんにちは!名駅校チューターの落合です。
今回は「実力診断テストの活用」について書いていきたいと思います。
本番試験の前に、他の受験生と一緒にテストを受けるという経験ができるのも、河合塾KALSに通う醍醐味だと思います。テストをどのように活用するか、言ってしまえば「人それぞれ」です。しかし、ただ受けて、点数と順位を確認して、結果に一喜一憂するというだけではもったいないと思います。活用例を挙げていくので、少しでも参考になればと思います。
①テスト受講時の心構え
さて、まずはテストを受けるときですが、これはやはり「本番試験のつもりで」受験するのが良いと思います。
実力診断テストを受ける時期には「まだ勉強が追いついてないのに…」と思う人も多いかと思います。しかし、実際に本番試験においても「え、こんなの知らない…。どうしよ…」という問題に出会うことがあります。その中では、自分の持てる知識をフル活用してなんとか文章を書いてみるというスキルが求められます。このテストでは全く見当違いのことを書いても、受験に落ちるわけではないので、わからなくても書いてみるということを実践してみてはどうでしょうか。
とはいえ、もちろんわからない問題に時間をかけて解ける問題の点数を逃すわけにはいきません。テストを通じてそのような「時間配分」についても考えてみる練習をしてみましょう。まず問題に目を通して、問題を解く順番、各問題にどれだけ時間をかけるか、という概算をしてから取り組むということが、他の受験者もいる緊張感の中でできるかという練習も大事です。
「前から順番に解いていったら最後の方の問題やる時間なかった…」とならないためにも、緊張感漂う中でも、(ある程度)冷静に時間を見ながら試験を解くという練習の場として活用することができると思います。
②量的データから勉強計画を見直す
そしてもちろん、テスト結果を次に活かしましょう。「テスト直し」って中学生や高校生の頃はなんか嫌な響きだったと思います(少なくとも私にとっては)。しかし、これから心理系大学院を目指す皆さんには、自分のテストの結果すら「研究データ」のように捉えてしまいましょう。「今までの勉強方法では、このような結果になった、それでは今後の展望は?」という考え方です。まずは点数や順位といった量的なデータを見ましょう。主にこのデータは「本番までの勉強のペース配分」を調整するのに使えると思います。今のペースで勉強を進めていけば十分であるのか、または、計画を練り直していった方がいいのか。この辺りは志望校によっても変わってくると思うので、不安であれば講師の先生などに相談してみるのもいいと思います。
③質的データから勉強計画を見直す
テストというと点数や順位が気になりがちですが、やはり大事なのは内容です。テストというアウトプット作業を通して、自身はどういったところが得意で、どういったところが苦手なのか、という点を注目してみましょう。自身の得意分野や苦手分野が見えてくると、本番までの間に重点的に勉強しておきたいところなどが見えてくるかもしれません。自身のテスト結果の内容をチェックして、「本番までの勉強で特に取り組むべき点」を調整するのに使えると思います。
また、志望校の過去問と比べておくことも大切です。もしかすると実力診断テストででた問題の中には、自身が受験する大学では出題されない分野の問題が含まれていたかもしれません。そこを勉強することは(とりあえず受験が終わるまでは)時間がもったいないということになりますから、テストで点が取れていなくても気にすることないです。
④テストに出た内容は漏らさず身につけよう
テストというのは一大イベントでありますから、「エピソード記憶」に残りやすいと思います。なので、このチャンスを活かして、テストで間違えたり、気になった問題を通して知識をより強固なものにしたり、新しい知識を蓄える機会にしてしまいましょう。
どうしても一人でずっと勉強を続けていると、頭になかなか入ってこなくなったというような、いわゆるスランプのような時期が訪れることがあります。
テストはそのようなマンネリ状態を抜け出し、新しい刺激が加わる良い機会です。このチャンスを逃さず、自信を持って答えられる問題を一つでも増やしていきましょう。
いかがでしたでしょうか?今回は「実力診断テストの活用」について思いつくままに書かせていただきました。
冒頭でも述べたように、テストをどのように活用するかは人それぞれだと思いますが、「ただ受けて、終わり」にせず、上手く活用するということを意識していただけたらと思います!
ここまでお読みいただきありがとうございます!それでは!