チュートリアル通信 特別編 「心理統計学」の学習方法
チュートリアル通信
チュートリアル通信 特別編「心理統計学」の学習方法
新宿校チューター:古家 実可子
皆さま、こんにちは。河合塾KALS新宿校チューターの古家です。
今回は「応用的な統計問題への対策」というテーマについて書かせていただきます。
特に、KALSで「心理統計学」を学んでいる人は特にご参考にして下さいね。
心理系大学院を受験するにあたっては、統計の対策が非常に重要になってきますが、最も難しそうに見える科目ということもあって、苦手意識を持っている方も多いのではないかと思います。
国公立や難関私大の大学院などでは、一歩踏み込んだ統計の問題が出題される場合も多いので、今回は特に、応用問題の学習方法についてご説明させていただきます。
初学者の方でも、勉強のやり方次第でどんな問題にも対応できるようになると思いますので、あまり統計を恐れずに笑、取り組んでもらえたらと思います。
① 基礎的な学習をおろそかにしない
難易度の高い問題への解答のためには、やはり基礎をしっかりと押さえることが非常に重要となります。
「急がば回れ」と言いますが、基礎を十分に理解した上で応用問題に取り組まないと、ますますわからなくなってしまいます。
まずはKALSの「心理統計学」の授業をしっかりと聞き、隅々までよく理解しましょう。
用語説明問題や記号選択問題にもしっかりと答えられるようになることが重要です。
② 心理統計学おススメ参考書
一歩踏み込んだ勉強をする際、お薦めの参考書は、南風原 朝和先生の「心理統計学の基礎―統合的理解のために―」(有斐閣アルマ)です。
この本は、修論レベルの研究で使う統計の方法がほとんど出ていると思うので、この本の内容を理解すれば、大学院試の統計の問題は問題なく解けるようになると思います。
③ 「心理統計学」学習時のポイント
勉強する際には、「実際に自分がその手法を使う時に、どんなところに気を付ければと良いのかを知る」という視点で読んでいくと良いと思います。
具体的には、どのような研究に適した方法なのか、値の読み取りの際にどのような注意点があるか、用いる際に時に起こりうる問題としてはどのようなものがあるか、などがポイントです。
大学側の意図としては「入学後に、この人はきちんと統計を使えるのかな?
先行研究の結果に記載された統計データを正しく理解できるかな?」ということを知るために、試験で統計の問題を出題している部分もあると思います。ですので、値を算出するための式を全て暗記する必要はなく、「統計を使いこなせるようになる」という姿勢を大切しながら、勉強を進めてもらえればと思います。
ざっくりとした説明になりましたが、以上になります。
この記事ではお伝えしきれなかった部分も多々ありますので、疑問点やより詳細な学習法については、ぜひカウンセリングでご相談いただければと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。