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越川チューター(新大阪校)第2回志望校選びに関して

チュートリアル通信
志望校選びに関して



大阪校 心理系チューター 越川陽介

 みなさんこんにちは。河合塾KALS新大阪校、心理系チューターの越川です。 

師走に入り一段と寒さが増した今日この頃ですが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか? 
今回のチュートリアル通信は「志望校の選び方」をテーマにお送りしていきたいと思います。
チューターへの相談事項としてよく挙げられる話題の一つが「志望校をどうやって選んだらいいのか?」というものです。 
全国にも数多くの指定大学院や専門職大学院があります。これだけ数が多いとどこを選んだらいいのか分からない方も多いのではないかと思います。
そんな方に私はよく二つの側面から考えてみると良いとお伝えしています。





自分の興味・関心に合う大学院はどこかという視点
 一つ目は興味・関心の側面からです。
皆さんは大学院に進学し、心理援助職の資格を得た後、どのような領域で、どのような人を対象に、どのような業務をしていきたいと考えているでしょうか?
中には、大学院に進学することが先で今はそんなこと考えられないという方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、視点を変えてみて、自分が大学院を修了した後にどのように働いているかをイメージして、そこで必要なスキルや心構え、経験や知識は何か?それを学べる大学院はどこか?という視点から大学院を見てみるといかがでしょうか? 

 心理職に必要な内容を学ぶために、カリキュラムはどの大学院でも同じ部分はあると思います。
しかし、そこに在籍している教員はそれぞれ専門性や興味関心は異なります。
つまり、大学院での教育には意識的にせよ無意識的にせよ、大学院それぞれの雰囲気や特色が出てきます。
つまり「どの大学院も一緒」ではありません。そうなのであれば、自分に合う大学院を選びたいなという思いも自然と出てくるかと思います。
その時に考える一つの視点が、「自分が働いている姿をイメージすること」です。皆さん、何かしらの理由で心理援助職を目指されたのだと思います。
そこには一人一人のエピソードがあり、モチベーションがあり、どのように心理職として活躍したいかというイメージが多少の差はあるにせよ、持っているのではないかと思います。その夢であり目標に到達するためには、大学院で何を学ぶかが大切になります。
 例えばこんな方がいたとしましょう。
自分は教育分野でスクールカウンセラーとして働きたい。生徒の問題について、家族や周囲の関わりが大切だと思うから、生徒さんだけでなく、家族も含めてアプローチしたい。あとは、学校の先生とも連携を大切にしていきたい。
 こんな方ならどんな大学院を選ぶのが良いでしょう?家族も含めたアプローチをしたいのであれば、家族療法について学んでみるのもいいかもしれないですし、学校の教員との連携などどうしたら良いかを学んでいきたいのであれば、スクールカウンセラーとして活躍している先生が大勢いる大学院、あるいは教育大学系の大学院に行くのもいいかもしれません。こう考えてみると、キーワードとして「教育」「スクールカウンセラー」「家族療法」などが挙がってきます。このようなキーワードをピックアップできたら、それを元に大学院を探していく作業に移ってみましょう。
 大学院進学を目指したきっかけや心理職へのモチベーションから志望校を選ぶことによるメリットは、将来の自分のキャリアに直結している点や、面接試験や志望理由書作成の時に、一本筋を通した理由を説明できる点だけでなく、大学院での学びへのモチベーションが上がる点がメリットとしていえると思います。決して楽しいだけではない大学院生活を頑張り続けるためにも皆さんが思っている以上に大切な視点かもしれません。





現実的にその大学院に通うことができるのか?という視点
 そしてもう一つは現実的な側面からです。
上記の通り、興味のあることが学べる大学院があったとしても、現実的な問題は付きまといます。
自宅から通うことができるのか?授業料は払うことができるのか?難易度はどうなのか?教えを請いたい教員がゼミを担当しているかどうか?
大まかに挙げるとすると以上のような点が考えないといけないポイントです。こちらは一つ目の興味・関心の項目に比べて非常にシンプルです。
はじめに入学金や学費など想定をしたり、どの地域までを志望するかを事前に設定しておくことで数ある大学院を絞り込むことにつながります。
理想と現実の妥協点ということでこのような視点も志望校の選定には必要になってきます。






具体的な志望校選定の手順はどうするか?
 二つの側面について紹介をしたところで、具体的にどのような手順で志望校を選定していったらいいでしょうか?
これが唯一のやり方ではありませんが以下の手順を参考にして探してみても良いかもしれません。
 
①自分の興味やモチベーションは何かを考える
 大学院修了したその先を考えるために、ご自身がなぜ大学院を目指そうとしたのか、心理援助職を目指そうとしたのかを考えてみましょう。
もし、初学者の方で大学院を目指される方は上記のことと同時に、広く心理学の知識を吸収することをお勧めします。
自分のモチベーションや興味がはっきりしたものの、それを専門用語でどのように表すのか分からない、ということを避けるためです。
また、自分一人で上記の作業を行うことは思考過程が閉鎖的になってしまって思うように内省が進まないかもしれません。そんな時はご自身の所属しているチューターに是非相談してみてください。誰かに話をすることで思ってもみなかったことを自分が考えてたことに気がつくかもしれません。 

②自分が通える範囲にどんな大学院があるかをガイドブックを使って調べる
 次にご自身が物理的・金銭的に通える範囲大学院を探すために、ガイドブックで大学院の名前を調べましょう。そしてその大学院名のページから必要な情報を見てみましょう。 

③大学院のホームページをチェックして特色を知る
 ガイドブックだけでは十分な情報は入手できません。ある程度の目星がついたら今度は大学院のホームページを見てみましょう。チェックするポイントは、その大学院が押し出しているアピールポイントはどこか?在籍している教員の専門性は何か?という点です。

大学院も学生の獲得のために、他の大学院にはない特色をアピールしています。その特色が自分に合っているかを確認してみましょう。また、そこに在籍している教員の専門性をチェックすることで、ご自身の興味ある領域や心理療法、学びたい知識や技法などを学ぶ機会があるかを知ることができます。
 しかし、大学院によってはホームページに教員の専門性について十分な情報が載っていない場合があります。
その場合は、その教員が個人で作成しているホームページや、その教員の名前をCiniiやResearchmapなどで検索してどんな論文や発表をしているかを確認し、専門性やその教員を表すキーワードを確認してみましょう。 

④過去問を見てみる
 過去問を見てみることで自分とその大学院との学力的な距離感を推し測ることができます。問題を読んでみた印象で、「勉強すれば解けそう」「これは相当頑張らないといけないな」など自分の今のレベルと志望校との距離感を感じてみましょう。あまりにも難しくて勉強しても解くことができなさそうでしたら志望校として設定するのには注意が必要かもしれません。 

⑤大学院のことをより深く知る
 志望校として決定するにあたり、ホームページなどに書かれていること以外にも、大学院の雰囲気、在籍している教員の雰囲気、そこで学んでいる院生の雰囲気、など言葉では分からない情報もとても大切になります。これらを知るために河合塾KALSが主宰する心理フェアや、研究室訪問、オープンキャンパスなど、実際に参加するからこそ分かることを体感してみてもらえると良いかと思います。 


以上になります。いかがでしたでしょうか?
これはあくまでも一例ですが是非参考にして志望校を選定してみてください。
そして一人で行き詰まった時はチューターの予約を取ってみてください。
よりよい志望校選びのお手伝いができたらと思っています。