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高橋チューター(新宿本校)第7回社会人の大学院入試対策

チュートリアル通信
社会人の大学院入試対策

新宿校チューター:高橋
皆さま、こんにちは。
新宿校で心理系チューターを務めております、高橋と申します。
寒い日が続きますが風邪などひかれていませんでしょうか?
今回は“社会人の大学院入試対策”というテーマで、チュートリアル通信の執筆を担当させて頂きます。
どうぞよろしくお願いいたします。




◆働きながらの受験対策◆


 受験を志す受験生の皆さまの中には、現在働いている方もいらっしゃると思います。
お仕事をされている中で受験勉強をするのは大変なことと存じます。
そのような限られた時間の中でどう効率よく勉強すれば良いかというご相談を、カウンセリングの際に伺うことがあります。

 一番効率よい勉強方法はやはり、志望校の出題傾向に合わせた勉強をするということだと思われます。
大学受験の問題は文部科学省の学習指導要領に則り高等学校までに習った範囲からほとんどが出題されますが、大学院受験の問題は大学院ごとに異なります。

まずは、出題形式を把握する必要性があると思われます。
用語説明問題が多い学校、記号選択問題が多い学校、論述がメインの学校…
様々な出題形式が考えられると思いますが、各々によって必要な勉強法も変わってくると考えられます。例えば用語説明問題が多い場合は見ないで書くという練習をする必要があると思いますし、記号選択問題が多く出題される場合は見ないで書くというよりも浅く広くいろいろな知識を取り入れる方が良いかもしれません。

加えて、出題分野を把握する必要があると思われます。
決して毎年同じ問題が出るわけではないでしょうが、過去数年分の問題を分析してみると、社会心理学の問題が出されていなかったり統計の問題が出されていなかったりなどといった偏りがある場合があります。
そういった分野はのちのち勉強する必要はあるかもしれませんが、受験勉強の時点では思い切って捨ててしまっても良いかもしれません。
また、毎年精神医学の問題が数問出るといった大学院では、その年も同様に精神医学の問題が出題される可能性があります。
同じ問題は出なくとも近接領域の知識を入れておく必要があるかもしれません。





◆社会人の志望校の選び方◆

 過去問を分析するにあたって、まずは志望校を選ぶ必要があると思います。
働きながら大学院に通われる場合、大学院によりますが多忙を極めると考えられます。

フルタイムで働きながら通う予定である方は通信制あるいは昼夜開講の大学院を選ばれるのが良いと思います。
昼夜開講の学校の場合、夜から授業が開講されたりします。私が通っていた大学院は授業開始が18時15分でしたが、学校によって異なると思います。
また社会人の方向けに長期履修制度があるところもありますので、気になる方は学校の方に問い合わせされてみてくださいね。

加えて社会人の方の場合、往々にして“何故臨床心理士になろうと思ったのか”(今までの仕事が心理に関係ある仕事でなかった場合)心理の仕事に興味をもったきっかけは何か”ということを、面接で尋ねられる可能性が高いです。
理由は人それぞれだと思いますが、可能であればそのきっかけが今までのキャリアと関連があり、尚且つ今後の将来のビジョンと通ずるものであればベストかと思います。
【例:教員として働いており子どもたちと接する中で、発達障害を抱える生徒に出会い、そのような子に対しサポートが足りてないことを実感した。教育的関わりでは心理的な関わりをしたいと思った。⇒SCになりたいと思った。】
そのきっかけと通じた将来のビジョンから、そのために必要なことを学べる大学院(上述の例で言うと、学校臨床心理学あるいはスクールカウンセリングなど)を、志望校として選定されると良いかもしれません。
とは申しましても、あくまで理想の話ではありますので、もし志望校選択に迷うようでしたらいつでもチューターにご相談くださいね。



◆働きながらの大学院対策◆

大学院に合格され、いざ大学院生と社会人を両立しなければならないとなった場合、上述させていただきましたが、かなり多忙を極めると思います。
私が通っている大学院にもフルタイムで働かれている方がいらっしゃいましたが、仕事が終わった後に授業に出て、事例検討会等にも出席し、ケースも担当し、修士論文も書き上げ……と非常に忙しくされていました。

実際に通い続けられるかといったことを考慮する上で、大学院の説明会に参加してみることも判断材料の一つになるのではないかと思います。現役大学院生の方に1週間のスケジュール等に確認すると、具体的なイメージもしやすいでしょう。
それとともに、職場や家族の理解は必要不可欠だと思います。
大学院によるかもしれませんが、ケースや事例検討会等が不定期で入り年間予定を組みにくいこともありますので、周りに協力してもらいながら通っていくことになるでしょう。
覚悟は必要だとは思いますが、社会人経験があるからこそ感じられる気づきなども確かにあったように感じます。周りにいた社会人の方も忙しいながらも楽しそうに通っていらっしゃいました。



まとめ

●効率の良い勉強方法→志望校の出題傾向に合わせた勉強をする
 👉出題形式・出題分野を分析
●社会人の志望校選定→通信制or昼夜開講の大学院がよいかもしれない
●働きながら大学院に通うのは大変だが、職場や家族の協力があれば可能だと思われる


いかがでしたでしょうか?
一口に“社会人の大学院入試対策”と申しましても、お一人お一人によって取り巻く環境も様々だと思います。
悩まれることがありましたら、いつでもチューターにご相談くださいね。

インフルエンザもひどく流行しておりますし、皆さま予防はしっかりとなさって、お体どうぞご自愛ください。