MBAチュートリアル通信

チュートリアル通信10月号 秋から短期間で結果を出すMBA対策

2020年度MBAチュートリアル

河合塾KALSの大学院入試対策講座では、チューター制度を導入しています。授業での合格指導のみならず、受講生向け学習ガイダンス「サクセスチュートリアル」や個別相談(カウンセリング)などを通じて、進路・志望先に関すること、自主学習に関することなど、合格に向けてきめ細かくアドバイスをしています。以下は、MBAチューターから皆さんへのメッセージです。今後の受験対策のご参考にしてください!


◎秋から合格を手にすることは可能か?
 毎年9月や10月になると、翌年のMBA入試合格を目指して準備を始める方が増えてきます。その方々からよく訊かれる質問に、「9月または10月から受験勉強を始めて合格できますか?」と質問をいただきます。私の答えは「十分間に合います」です。もちろん、漫然と受験勉強をするのではなく、今年の4月から7月のチュートリアル通信に書いたような準備をしっかりすることが前提となります。では、具体的にどのような準備をしていけばよいのでしょうか?

◎秋からのスケジュールイメージ

2020年12月2021年1月2021年2月2021年3月
東京工業大学
東京理科大学
青山学院大学
早稲田大学
神戸大学
中央大学
法政大学(IM)
慶應義塾大学
東京都立大学
東京理科大学
青山学院大学
明治大学
中央大学
立教大学
法政大学(IM・経営)
同志社大学
関西学院大学
立命館大学
東京理科大学
●研究計画書完成
●小論文対策
●小論文対策
●面接対策
●小論文対策
●面接対策
●小論文対策
●面接対策


 上記の図は2020年12月から2021年3月までの各大学試験スケジュールと各月に何に注力すればよいかを表したものです。ご覧いただいてわかる通り、大半の大学は2021年1月~2月に試験が実施されます。このスケジュールに間に合うように試験対策をしていく必要があります。ただし、今年度の試験については、COVID-19の影響で試験日に変更が出る可能性があります。必ずご自身で大学のウェブサイトにアクセスし、試験日を確認するようにしてください。
 さて、今が10月だとすると、翌年の入試に向けて何をしていけばよいのでしょうか?まず、10月から12月は研究計画書の作成と小論文対策になります。研究計画書については、6月のチュートリアル通信で説明した通り、要求される内容から、提出できるレベルに達するためにはかなり時間をかける必要があります。したがって、チューターとのカウンセリングや鄭先生の研究計画書指導をうまく活用しながら早めに仕上げるようにしましょう。図では12月に完成としましたが、それよりも早く完成させて良いです。早く完成させれば、小論文対策に時間を使うことが可能です。
 小論文対策については、筆記試験直前までしっかり対策をしましょう。ちなみに、今年チューターのカウンセリングを利用した受講生の話を聞くと、小論文に苦手意識を感じている方が昨年と比較して多いように思います。そのような人ほど、本屋で小論文対策の本を大量に買い込む傾向にあります。もちろん、勉強熱心と言えるのかもしれないですが、結局はあれこれ手を出して、小論文の力が全く身についていないことになっているようです。また、市販の本で小論文の練習をしても、添削してくれる人がいないため、小論文の実力が本当につくかというと疑問が残ります。
 KALS受講生の皆さんには、「MBA論述ファンダメンタル」と「MBA論述アドバイス」という強い味方があります。MBA入試の良問が収録されており、しかも添削サービスもついています。これを利用しないのはもったいないです。最初は小論文の評価が悪いかもしれません。多くの人が小論文に慣れていないため、良い評価がつかないことは当然です。そこで諦めずに、改善が必要な部分は改善していきましょう。繰り返し小論文の問題を解くことが重要です。KALSのテキストを信じましょう。そうすれば、必ず書く力を身につきます。
 最後に面接対策ですが、これは面接試験の直前に実施すればよいです。具体的な面接対策については7月号のチュートリアル通信をご覧ください。鄭先生による模擬面接を活用することはもちろん、必要があれば、チューターも模擬面接を行います。皆さんの予約、お待ちしております。

◎結局は目的意識と熱意
 ここまではスケジュールといったMBA合格のためのテクニカルな話をしてきました。もちろん、それも大事です。ただ、秋入試にせよ冬入試にせよ、合格を手にするにはテクニック以外の面も重要になると思います。それが目的意識と熱意なのだと思います。換言すれば、なぜ仕事を退職または休職、もしくは、仕事と勉強を両立させる大変な思いをしてまでMBAで学ぶのかということです。
 稀にMBAをモラトリアムの延長と捉える人がいますが、それは大きな間違いです。MBAで要求される勉強量は非常に多いです。KBSで言えば、修士課程1年の基礎科目だけで約200のケースを読み、22回の定期試験を受け、7本の個人レポートを提出し、12回のグループプレゼンをこなします(2019年度の場合)。これに専門科目を加えれば、勉強量はもっと増えます。想像ですが、どこのMBAに行っても、同じような勉強量が求められると思います。
 そうまでして何を得たいのか?この問いに明確に答えられる人がMBA入試を突破できるのだと思います。つまり、明確な目的意識と熱意がある人がMBAの敷居をまたぐことを許されるということだと思います。実際にKBSで学んでみると、同期の熱量に驚かされることが多くありました。今の会社で上のポジションや経営幹部を目指したい、起業したい、今経営している会社を大きくしたい、事業継承したい、キャリアチェンジしたい等目をぎらつかせている人が多いように思えます。
 「私そこまで熱くないのだけど・・・」と思う人もいますよね。それはまだMBAの志望動機を掘り下げられていないから。そういう方は是非チューターのカウンセリングにいらしてください。一緒になぜMBAを目指すのかを掘り下げていきましょう!

以上