MBAチュートリアル通信

チュートリアル通信1月号 試験直前の心構え

2020年度MBAチュートリアル

河合塾KALSの大学院入試対策講座では、チューター制度を導入しています。授業での合格指導のみならず、受講生向け学習ガイダンス「サクセスチュートリアル」や個別相談(カウンセリング)などを通じて、進路・志望先に関すること、自主学習に関することなど、合格に向けてきめ細かくアドバイスをしています。以下は、MBAチューターから皆さんへのメッセージです。今後の受験対策のご参考にしてください!


◎あけましておめでとうございます!
皆さん、明けましておめでとうございます。昨年はチュートリアル通信をお読みいただき、ありがとうございました!少しでも皆さんの受験勉強やMBA生活のイメージづくりに役に立てば嬉しく思います。2020年4月にチュートリアル通信を執筆してから早くも10本目となりました。私が執筆するチュートリアル通信も2021年1月号を含めて残すところ3本です。皆さん、最後までよろしくお願いします。
昨年4月以降、MBA入試対策や学生生活について詳しく書いてきました。しかし、肝心の試験直前の心構えについてはまだ記述してきませんでした。2021年2月に筆記試験や面接試験があることを鑑み、今月のチュートリアル通信は試験直前に何をしたら良いのかについて、私の経験を元に、皆さんに共有できればと考えております。

◎これまで築き上げたものを眺めよう
 KALSでしっかり学んだ人は是非これまで勉強で使ったものを全てテーブルの上に並べてみましょう。テキスト、配布資料、提出課題、ノート、書籍など全部です。そうすると、結構な量勉強したことに驚くと思います。しかも、仕事をしている人は働きながら、大学学部生の人であれば卒業論文や授業の課題をこなしながら、です。皆さんは非常に多忙な中、受験勉強もこなしてきたのです。だから、自信持って、試験本番に臨んでください!

◎試験前日はしっかり寝ましょう
 言わずもがなですが、試験前日はしっかり寝ましょう。睡眠を取ることで、翌日の試験に万全の体調で臨むことができます。熟睡するためには、ゆっくりお風呂に入ったり、軽い運動をすると良いです。間違っても、リラックスと称してお酒を飲み、飲み過ぎて二日酔いになるといったことにはならないでくださいね・・・

◎忘れ物のないように
 学校に行く前の小学生に言うことかもしれないですが、忘れ物をしないでくださいね。特に受験票と筆記用具と時計です!正直、どれかを忘れても試験は受けることはできると思いますが、精神的に動揺し、万全のコンディションで試験に臨めなくなります。自宅を出る前に、何が必要か、忘れ物はないか、しつこいくらいに確認しましょう。

◎会場の最寄り駅には1時間早く着くように

 多くの人が試験会場に向かうために鉄道やバスを利用すると思います。いずれも基本的にはダイヤ通りに運行されますが、状況によっては遅延することが想定されます。したがって、試験会場の最寄り駅に1時間早く着くようスケジュールすることをお勧めします。万が一遅延する場合でも、試験開始時間までに間に合う可能性が高まります。仮に遅延しなくとも、会場近くのカフェ等で気持ちを落ち着けたり、勉強することが可能となります。早め早めに行動しましょう。

◎試験がオンラインの場合は通信環境を万全に
 今年度の入試はCOVID-19の影響によりオンラインで開催されるという学校も多くありました。したがって、通信環境を万全にしておく必要があります。使用する機器はスマートフォンやタブレットではなく、パソコンを推奨します。回線速度は十分に速くしておきましょう(25Mbps以上だと比較的安定します)。また、無線LANはしばしば接続が切れてしまうので、有線接続にしておくと安心です。ZOOM、Webex、Microsoft Teams、Skype等使われそうなオンラインミーティングツールは一通りダウンロードしておくことも忘れずに!

◎分からなくても何か書く
 2019年度(2020年4月入学)の受講生と話していて、小論文の試験において、何を書けば良いか分からなくて白紙で提出したとの発言が複数ありました。試験で問われたことに対してどう答えれば良いか分からないことはあるので、気持ちは分かります。しかし、私は分からなくても何か書きましょうと言います。なぜなら、白紙解答は間違いなく0点になるからです。何か書くにしても問に答えていない解答は点数獲得が見込めないでしょうが、問いに対して「おしい」解答であれば1点でも2点でも点数は入ると思います(少なくとも0点にはならない)。この1点や2点が合否を左右することが試験の世界ではよくあります。声を大にして言います。小論文で白紙解答はもったいないです!分からなくても何か書きましょう。それが合格の2文字を勝ち取ることがあるのですから!

◎終わりに
 いかがでしょうか?ここに書いたことは当たり前に思うかもしれません。しかし、当たり前だからこそ油断する可能性が高いです。私自身、MBA入試ではありませんでしたが、電車が遅延して試験会場到着がギリギリになったり、受験票を自宅に忘れて危うく試験を受けられなくなる可能性があったりといった経験をしたことがあります。いずれも大事には至りませんでしたが、一歩間違えればそれまでの努力が水の泡になる可能性もありました。「私は大丈夫」とは思わずに、試験直前は是非諸々確認するようにしましょう!来月のチュートリアル通信はMBA Q&Aです。皆さんからよくいただく質問に対して私なりの回答をしていきたいと思います。