MBAチュートリアル通信

チュートリアル通信2月号 MBA Q&A

2020年度MBAチュートリアル

河合塾KALSの大学院入試対策講座では、チューター制度を導入しています。授業での合格指導のみならず、受講生向け学習ガイダンス「サクセスチュートリアル」や個別相談(カウンセリング)などを通じて、進路・志望先に関すること、自主学習に関することなど、合格に向けてきめ細かくアドバイスをしています。以下は、MBAチューターから皆さんへのメッセージです。今後の受験対策のご参考にしてください!


◎はじめに
皆さん、こんにちは!2月は多くのビジネススクールで合格発表があります。希望通りの結果を掴む方、希望通りではなかったけれども受験を通してキャリアが広がる方など様々な思いが交錯する月です。仕事をしながら、卒業論文を仕上げながらの受験勉強は本当に大変だと思います。今月のチュートリアル通信では、ビジネススクール入学後を見据えたQ&Aをしていきます。受講生の皆さんからよくお寄せいただく質問に対して私なりの回答をしていきます。

◎Q1:ノートパソコンはあった方が良いですか?
 ノートパソコンは必須です!ないと非常に困ります。ビジネススクールでは授業の時間以外の勉強時間が非常に多いです。毎週の課題を空き時間を活用して行うことになります。また、グループワークの課題では、グループで集まり、その場で資料を検索したり、議事録を書いたり、打合せをしながらプレゼン資料を作りこんでいくことが多いです。また、2021年4月時点で、対面の授業を再開せず、オンラインで授業を行う学校もあるかもしれません。ノートパソコンは必ず用意しましょう。

◎Q2:どの先生の何の授業を選べば良いですか?
 どの先生がどんな講義をするのかを事前に知るために、早い段階で先輩とのコネクションを作るのが良いでしょう。2021年2月時点でKALSの講師、チューターの出身校は、KBS、WBS、一橋です。校舎にいらっしゃる際に、直接アドバイスをもらえます。入学予定の学校にKALS出身の先輩がいることが分かる場合は、SNSなどでコンタクトを取ればアドバイスがもらえるかもしれません。学生生活のアドバイスももらえると思いますよ。
 入学後、顔見知りがいないということであれば、入学式や初回の授業で積極的に隣の人、前後の人に声をかけて知り合いをつくりましょう。同期を通じて過去の情報を得られることもあります。欲しい情報を掴むためにも、早いタイミングで仲間に溶け込むことをお勧めします。

◎Q3:パスポートは必要ですか?
 パスポートは必要になることがあります。持っていない人は取得し、持っている人で有効期限が切れている人は更新しておくことをお勧めします。実はビジネススクールでは、短期留学、Study Tour、夏休み期間中の集中講義など、海外で学ぶ機会が意外に頻繁にあります。海外に行くことは必須ではないものの、「行きたい!」「行く必要がある!」というときに、スムーズに行けるようパスポートの準備をしておくことを推奨します。

◎Q4:学費はやっぱり全額自費ですよね?
 企業派遣の方であれば学費は会社が支払ってくれると思いますが、そうでない場合の学費は自費になります。国公立であれば2年間の学費は約170万円程度になりますが、私立の場合は約350万円~450万円になり、かなり高額になります。さすがにこの金額を自費とすることに抵抗を感じる方も多いと思います。
 ただ、必ずしも約350万円~450万円を自費で賄う必要はないかもしれないです。大学によっては給付型の奨学金(返さなくてよい奨学金)が充実している場合があります。学費の全額とはいかないものの、10%~40%は奨学金制度を活用して戻ってくる可能性があります。奨学金の制度や支給要件は大学によって異なりますので、WEBサイトや募集要項等で必ず確認するようにしましょう。また、国の教育訓練給付金制度もありますので、こちらを活用することを検討することも勧めます。

◎Q5:やっぱり勉強は大変ですよね?
 はい、大変です。フルタイムであろうと、夜間であろうと、どんどん課題が出され、それらをどんどんこなしていくことが求められます。寝られない、休めない、遊びに行けないというタイミングもあるかもしれません。ただ、そんな状況を乗り越えれば、精神的にもタフになりますし、この先のキャリアで何が起きようともうまく対処していける自信がつくと思います。是非頑張ってくださいね!

◎Q6:バイトはできますか?
 働きながらMBAで勉強する方であれば、収入があるのでバイトのことは気にしないでしょう。しかし、新卒で、あるいは、会社を退職してフルタイムMBA(2年制)で勉強する方であれば、少しでも収入を確保するために、バイトをすることを考えるかもしれません。
 結論から言うと、修士1年目ではバイトは難しいと思ってください。KBSを例に取ると、修士1年目はケースディスカッションの予習やレポート、グループワークに忙殺されて、バイトどころではないです。無理矢理バイトすることもできなくはないですが、間違いなく授業に悪い影響が出ます(成績が悪くなります)。想像するに、他のフルタイムMBAの1年目も同じだと思います。
 一方で、修士2年目になると、時間に余裕が出るため、バイトをする余裕は出てきます。ただ、バイトのし過ぎで、修了に必要な単位を取得できなかったり、修士論文の執筆が遅れるといったことがないようにしましょう。

◎Q7:飲み会は多いですか?
 MBAはMaster of Beer Administrationと言われるように、飲み会の機会も多くあります。フルタイム、夜間共に、授業後やグループワーク後に一杯やりにいくということは多く見られます。MBAは会社ではないので、これらの飲み会は参加必須ではありません。ただ、情報収集や人脈づくりという観点からすると、なるべく参加しておいた方が良いかもしれないですね。

◎終わりに
 限られた内容になりますが、MBAに進学に当たって皆さんからよくお寄せいただく質問に回答しました。少しでも参考になれば嬉しく思います。来月のチュートリアル通信では、MBAの価値とは何かについて、私の2年間のMBA生活から導き出した答えを書いていきます。どうぞお楽しみ!