MBAチュートリアル通信

チュートリアル通信12月号 冬入試に向けて

2021年度MBAチュートリアル通信

河合塾KALSの大学院入試対策講座では、チューター制度を導入しています。授業での合格指導のみならず、受講生向け学習ガイダンス「サクセスチュートリアル」や個別相談(カウンセリング)などを通じて、進路・志望先に関すること、自主学習に関することなど、合格に向けてきめ細かくアドバイスをしています。以下は、MBAチューターから皆さんへのメッセージです。今後の受験対策のご参考にしてください!


◎冬入試にむけて

このチュートリアル通信が出る頃には、秋に受験した学校の合否が既に出ているころではないでしょうか。
志望校に合格した方、おめでとうございます。来年の入学に向け、体調を整えつつ学びを進めてください。

また、残念ながら秋の受験で志望校への合格が叶わなかった方、次の目標に向かいましょう。
この秋に行われた、2021年(2022年入学)の受験はかなり競争率が高かったと言えます。
特に一橋大学の経営管理と早稲田大学の夜間主総合は激戦です。

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉があります。
なぜ勝った(合格した)のかと不思議なことはあっても、負け(不合格)には思い当たる点があるということです。

厳しい言い方になりますが、受験までにどこまで徹底して不合格の要素を取り除けたか、が勝敗を分けるということです。
今年、激戦になるのは分かっていました。KALSの講義でも数値やグラフを用いた説明を聞いているはずですし、それ以外でも競争率、倍率について発信しています。

それを知った上で
・ 筆記試験対策をどれだけやりましたか?少なくとも課題を3周しましたか?
・ 筆記試験がない学校を受験するので、やらなくていいと思いましたか?
・(鄭先生が推奨している)日経新聞の経済教室の要約練習をしましたか?
・(金井が推奨している)文芸春秋論点100を要約しましたか?
・ 講師が進めた本を読みましたか?
・ チューター面談を活用しましたか?
・ 研究計画書指導を2回受けましたか?
・ 模擬面接をしましたか?
・ よどみなく面接がこなせるほど練習しましたか?

これは、今ほど競争率が高くない年度でも、多くの合格者がこなしてきたことです。
不合格の要素を徹底してつぶすことです。
要素が分からなければ、聞くこと。聞いたら愚直に実行することです。
もしできていないのなら、今日から始めましょう。時間がないということは言い訳です。MBAは毎日勉強です、KALSの3~4倍は学習時間がとられます。このくらいの分量で「できない」と言っていてはビジネススクールでは通用しません。

◎併願校について

併願校を設定することは何度も講義で言われてきたことだと思います。
MBAを志したのは「仕事に生かしたい」「スキルアップしたい」などがきっかけになっている方がほとんどではないでしょうか。絶対に〇〇大学に通いたいという方も中にはいらっしゃいますが、それは後付けに過ぎません。「せっかくなら〇〇大学に行きたい」と言うほうが正しいのではないでしょうか。

私がチューターを足掛け4年行い、本当にその大学に通いたい理由があると感じた人は、1人です。社会人1年目からMBAを視野に入れ、約300万円貯金し、受験した方のみです。

ほとんどの場合、学部のネームバリューや伝聞、説明会の印象で第一志望校が決まります。それはそれで学校選びには重要なことですが、ハッキリ言ってここに例示したことは根拠がなく、イメージに過ぎません。実際に通っていないのですから、本当のところはどうかなど分からないですよね。
第一志望校を目指すことは、勉強のモチベーションにもなりますが、仮に第一志望に合格できなかった場合にMBA自体を諦めることは本末転倒ではないかと思います。もう一度なぜMBAを志したのか思い出していただきたいと思います。

◎年末年始の過ごし方

あっという間に年末です。
中学・高校・大学入試の時を思い出してください。学習塾では正月特訓などが開催されていましたよね。年末年始は勉強の絶好のチャンスです。
「大学院入試は大学入試と違うから」「もう十分対策はした、年末年始は休む」と考えている方、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」の言葉を思い出してください。

◎チューターへのありがちな質問とその回答

今回は厳しめの内容を書きました。

私自身、チューターとして危機感があります。面談でのやり取りが少し変わってきているという実感があります。
今年と昨年、「どんな勉強をしたらよいですか」と聞かれること自体が減りました。そして、お伝えすると「そこまでやるんですか」という回答が返ってきます。
一昨年までは、「どんな勉強をしたらよいですか」に対して、私やその他KALSで学んだ方の事例を話すと「私もやります」「私はもっとやってみます」という回答が返ってきました。
なぜそのような違いがあるのか。自分は合格するという前提でいる人なのか、不合格かもしれないという前提でいる人なのかの違いであると思います。一昨年までは後者が多く、対策を徹底している方が多かったと思います。今年や昨年は、競争率が高くなっているにもかかわらず「自分は合格する」という前提で勉強に臨んでいる人が多い。

これは傾向なので、もちろん全員ではありません。気持ちが成績に反映するかといいうと、十分に反映すると思います。
危機意識から学び方は変わってきます。復習の精度や回数が変化します。学習時間の捻出の工夫も変わってきます。
今立ち向かっている試験は難しいものであることを再度認識して取り組むことを改めてお伝えします。

◎終わりに

次回は、 冬入試への心構えです。より具体的な内容になります。お楽しみに!