チュートリアル通信第10回 大学院入学までに読んでおきたい税法以外の法律関係の本
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チュートリアル通信では、大学院に合格したKALSのチューターが、試験対策や参考図書、研究計画書について、各大学院の様々な情報や、税法関連の小ネタなど、
皆さんに有益となるようなコンテンツをお送りしていきます。日々の勉強の合間の息抜きとして、是非ご覧になってみてください。
河合塾KALS 税理士「税法」科目免除大学院 講座
第10回 大学院入学までの準備 ~前編
いよいよ秋受験の真っただ中になりました。そして、そのあとには、楽しみな合格の結果を受け取りほっとする皆様の姿が思い浮かびます。大学院受験では、合格から入学までには、時間があります。今回はこれまでと視点を変え、大学院入学前に何をしておいたらいいのか自分を振り返って考えてみました。
● 法律の勉強
法学部出身の方は少ないのではないかと思います。入学の要件とされていないことも多いので、法律の基本的な勉強を入学前にする必要はありませんが、2年後、作成する修士論文のことを考えると、この期間に、できれば少し、法律の基本的な勉強をしておきたいところです。
特に、修論の時期に「やっておけばよかった」と思いがちなのが、税法以外の法律分野の勉強です。Amazonの書評などを見ながら、選んでいただければ良いと思いますが、私が読んだ本をいくつかご紹介します。いずれも有名な本ですので、手に入りやすいと思います。
① 民法
道垣内弘人『ゼミナール民法入門』(日経新聞社、第4版、2008)
民法で積み重なった膨大な研究の成果が租税法の判断の基礎にもなります。
② 民事訴訟法
伊藤真『伊藤真の民事訴訟法入門』(日本評論社、第4版、2010)
裁判の流れを知ることは判例研究の第一歩です。
③ 憲法
芦部信喜『憲法』(岩波書店、第6版、2015)
税法の基本原則も憲法から。芦部憲法は憲法の超定番テキストです。
④ 法令解釈
林修三『法令解釈の常識』(日本評論社、1975)
文理を離れた解釈は、どんな時に行われるのか。法令解釈の基本テキストです。
いずれもおすすめの書籍ですので、ぜひお読みになってみてください。
次回も引き続き、大学院入学までの準備についてお話させて頂きたいと思います。
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