臨床心理士はこんなところで活躍している!
心理
こんにちは!河合塾KALS臨床心理士指定大学院講座です。
5月・6月に臨床心理フェア2015が開催されます。
フェアに向けてブログもアップしていきますので、是非チェックしてみてください。
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今回は、臨床心理士になったら、実際にどのような現場で活躍しているのかをご紹介します。
様々な分野で活躍する臨床心理士
第1回のブログ『臨床心理士の仕事について知ろう!!』でも少しご紹介いたしましたが、
臨床心理士は様々な分野で活躍しています。
今回は、それぞれの分野についてもう少し詳しく見てみましょう。
◆医療分野・・総合病院、精神科クリニックなど
医師からのオーダーを受けて心理検査を実施したり、アセスメントを行ったり、
カウンセリングを行ったり、ということがメインの業務になってきます。
またデイケアなどを実施して生活指導に近い支援などを行うことやリワークなど復職のお手伝いをすることもあります。
この領域では、クライエントは基本的には医師の診察を受けているので、
お薬など、医療系の知識も必要になってきます。
◆教育分野・・・小〜中学校、高校、各自治体教育相談センター(教育相談所)、大学学生相談室など
スクールカウンセラーが代表的です。学内に設置されている相談室にて、生徒の心の問題に寄り添います。
また、大学の学生相談室で学生の相談に乗ったり、各自治体が設置している教育相談センター(教育相談所)で、
生徒だけではなく保護者の相談を受けることもあります。
また、当然ながら教員との連携も極めて重要になります。
生徒たちからは、「絶対秘密にしてね!」と相談される一方で、
先生方への情報提供もしなければいけない。そんなジレンマもあったりします。
◆福祉分野・・児童相談所、精神保健福祉センター、療育センターなど
この領域は、様々な生活上の問題を抱えた、いわば社会的弱者の方の支援が多くなっています。
タイトルで挙げた例以外も、情緒障害児短期治療施設、児童養護施設、児童自立支援施設、障がい者作業所、
母子生活支援施設などの社会福祉施設があります。
したがって、心理的問題の背景にどのような生活上の問題があるのか、またどのような生育歴を持っているのかなど、
より幅広く1人のクライエントを理解する必要性があります。
まさしく、その人とその人の背景を含めたアセスメントが重要になります。
また、保育士や精神保健福祉士、社会福祉士の方、医師や看護師の方、また各施設職員の方と、どのように連携をとっていくのか、
フットワークの軽さが求められる領域であり、アウトリーチ的な関わりが必要になってきます。
◆産業分野・・企業内や各健康保険組合の相談所、EAP、リワーク施設、就労支援施設、ハローワークなど
近年の勤労者の自殺者の増加を背景に、重要性が高まってきている分野です。
クライエントは現在就労中の方だけではなく、うつや適応障害などで休職されている方も含まれます。
またそのご家族や所属部署の上司や人事の方とも会ったりします。
各自治体のハローワークにおいてキャリア支援を行っている臨床心理士もいます。
◆司法・矯正分野......家庭裁判所、鑑別所、刑務所、少年院など
具体的には、各機関に所属して心理検査や心理面接を行ったりしながら処遇を決定したり、
社会的に自立するまで矯正的支援を行っていきます。
ほとんどは公務員であることが多く、
この領域で活動していく為には公務員試験等をパスする必要がある場合が多いでしょう。
しかし、常勤であることが多いので、臨床心理士生活として経済的には、この領域が最も安定しているとも考えられます。
◆臨床心理士としての働き方は人それぞれ
いかがでしたか?一言で臨床心理士といってもその活躍する現場は様々で、
臨床心理士がいかに多くの領域で必要とされているかもわかったと思います。
もちろん例にあげた領域以外にも、様々な社会とのかかわりを模索する人がいたり、
また皆さんの研究などを通して、臨床心理士の新しい可能性が見いだされ、
新たな職業が発展するかもしれません。まだまだ可能性が多い仕事だけにやりがいもきっとあることでしょう!
今回も河合塾KALS臨床心理士指定大学院BLOGをお読みいただき誠にありがとうございます!