大学院はどう選べばいいの??

心理
KALS臨床心理士指定大学院BLOG 第3回 大学院はどう選べばいいの?

こんにちは!河合塾KALS臨床心理士指定大学院講座です。
前回のブログでは、臨床心理士になるにはどうすればよいかについてご紹介いたしました。
今回は、進学先の大学院をどのように決めていけばいいか、概要を皆さんにご紹介いたします!
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◆志望校を決める3つのポイント


心理系大学院を受験するにあたって、志望校がなかなか決められない、

どう決めたらいいかわからない、という方も多いのではないでしょうか?

どのような切り口で志望校を考えていったらいいか、簡単にご紹介します!

まずは、大きく下の3つの視点から、考えていきましょう。

研究内容・過去問・物理的条件


① 研究内容~何を研究したいのか。

臨床心理士指定大学院を目指す方の中には、大学院を臨床心理士になるための手段、もしくは通り道のように考えている人もいるかもしれません。

しかし、大学院はそもそも研究をするために行く教育機関です。専門職大学院以外の方は、もちろん修士論文を提出する必要があります

そのため、まずは研究内容から志望校を考えていくことになります。

まだ何を研究したらよいか分からない人は、自分はどのような領域に興味があるのか、そもそも心理の世界に来ようと思ったきっかけはなんだったのか?

など、そういった動機の部分から考えられるといいでしょう。

子供に興味がある⇒発達系、大人に興味がある⇒産業系・・・など、最初は何となくでかまいません。

大枠での興味がみえてきたら、その領域を指導してくれる教員どの大学院にいるか、ネットなどで調べてみましょう。

ちなみに、KALSのガイダンスやイベントでもらえる「臨床心理士指定大学院 入試ガイド」には、大学と所属する先生の研究内容などが一覧になっており、おすすめです。

臨床心理士指定大学院ガイド

自分の興味のある大学院と先生の名前をリスト化して、よく考えましょう。

② 過去問~自分の学力に見合っているか。

興味のある大学院をリストアップしたら、その大学院の過去問題をみてみましょう。

自分の学力に見合っているかはとても重要なポイントです。

専門科目・英語・統計の出題傾向はどうか、似た出題傾向の大学は、などを考慮しながら、チェックを進めていきましょう。


③ 物理的条件
 ~学費は・立場は

大学院入学後は、授業・実習・修論など忙しい日々が待っています。

アルバイトをして学費を稼ぎながら通学する、という予定の人などは特に注意が必要です。

自身の状況と入学後の実際の生活を思い浮かべて、しっかりと検討しましょう。

これだけでもかなり絞られてくると思います。


◆その他の判断の参考となるもの


・先生の著書や論文を見る

リスト化した先生の著書や論文を読んでみて、その内容を見て研究分野が合っているか、考え方や視点が合っているか、考えてみましょう。

論文はCiniiなどで検索してみましょう!


・研究室訪問や大学院説明会に行ってみる

募集要項やHPを確認して、研究室訪問を受け付けていたら、実際に大学院に行き、先生と会ってみましょう。

自分の研究計画はその先生に指導してもらえるか、また、その先生に教わりたいと思うか、という点は重要だと思います。

また、各大学の雰囲気は入試説明会やオープンキャンパスに参加して体感してみるとよくわかります。

スタッフに話を聞くと、よりよくわかると思いますので、気になる大学についてはHPなどをこまめにチェックして積極的に参加してみましょう。


・社会人入試制度や夜間開講があるかどうか

現在社会人の方は、各大学院の諸条件を満たせば社会人入試を選択できます。

社会人入試は、大学によっては英語を免除されたり、試験問題の量が少なくなったり、という優遇が受けられるところがあります。

また、夜間開講がある大学院もあります。昼間は仕事、という方にはこのような選択肢も考えられます。

しかし、夜間開講でも、週に1回程度は昼の実習へ行かねばならず、完全に平日と夜間だけで

終了するのは難しいようなので注意が必要です。


・OB訪問

実際の内部の状況を把握するには一番の方法です。

授業はどんな感じか、授業の雰囲気はどんなか、修論について教授はどれくらい面倒を見てくれるのか、

実習はどんなところに行けるのか、就職状況はどうか、など、志望者目線での情報が得られることでしょう。


・第1種か、第2種か

これは在学中においてほとんど質的に差異はありません。

大学院修了後の臨床心理士資格認定までの期間が異なります。


第1種は、修了後、その年に資格試験を受験できる。第2種は、修了後、翌年にs角試験を受験。

近年、修了後の求人情報などを見ると、即戦力が求められている傾向があり、

臨床心理士資格保持者のみ、という求人も目立ちます。

そういった就職状況を気にされる場合は、この種類も気にして大学院をみてみてください。


大学院生活は2年間という長い間、研究や実習の日々を送る、
臨床心理士を目指す皆さんにとってはとても重要な時間です。

有意義な2年間を過ごすためにも、自分が将来何をやりたいのか、
ビジョンをしっかり持って、自分にあった大学院を探しましょう!



◆次回 研究計画書について

河合塾KALS臨床心理士指定大学院BLOGをお読みいただき誠にありがとうございます!

次回は心理系大学院受験の際に重要な選考要素となる、研究計画書について、皆様にご紹介いたします!