心理・チュートリアル通信

心理・チュートリアル通信「研究室訪問」(1)

2025年度
チュートリアル通信では、大学院に合格したKALSのチューターが、勉強法や参考図書、研究計画書について、各大学院の様々な情報や、心理士事情など皆さんに有益となるようなコンテンツをお送りしていきます。日々の勉強の合間の息抜きとして、是非ご覧になってみてください。


研究室に行こう!!

新大阪校チューター:若松 

皆さん、こんにちは!新大阪校チューターの若松です。
今回は「研究室訪問」についてお話します。少し長いので、ぜひ気になる部分をピックアップしてご覧ください。


 目次 
1.研究室訪問とは
2.なぜ必要なのか
3.いつ訪問するのがよい?
4.訪問前の準備
5.研究室訪問の当日・内容
6.よくあるQ&A



1.研究室訪問とは
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、研究室訪問とは、進学を希望する大学院の研究室・指導教員を事前に訪問し、研究室の雰囲気や指導教員の方針・研究内容などを知るために行うものです。


2.なぜ必要なのか
研究室訪問には、以下のようなメリットがあります。

・指導教員との相性を確認できる :
実際に話してみることで、教員の指導スタイルや人柄を知ることが出来ます。また、自分の興味関心が、 
教員の研究領域とどの程度重なるのかを確認することで、進学後のミスマッチを防ぎやすくなります。

・院生の雰囲気や研究室の空気を肌で感じられる :
ゼミの雰囲気、先輩との距離感、研究室の風通しの良さなど、実際に足を運ばなければ分からない情報を得ることができます。

・疑問点を聞くことができる :
受験生として気になることを直接質問できる貴重な機会です。ネット上には載っていないリアルな声が得られることもあります。

これらのメリットを踏まえ、受験前の研究室訪問がすすめられています。
ただし、研究室訪問は学校によって「必須」「不要/なし」「自由」など様々です。気になっている大学院や研究科のホームページ・入試要項などを確認しておきましょう。


3.いつ訪問するのがよい?
秋入試を想定すると、「春~夏(5~8月)」が一般的かと思います。少なくとも、出願の1か月前までには済ませておくのが良いとされています。


4.訪問前の準備
大学によって、研究室訪問を行うためのフローは様々です。

①教員が公開しているアドレスに直接メールする
②研究科や研究室のホームページにある「見学希望はこちらへ」などの流れに沿って行う
③大学院事務室などを通して確認する

などがあります。大学院・研究室の情報収集を行う際、どのようなフローで行われているのかを一緒に確認しておくと良いと思います。

そして、連絡はメールで行うことが多いです。研究室訪問の趣旨と希望日時を伝え、教員のスケジュールに合わせて、訪問日時を調整しましょう。“多忙な中お時間をいただくことになる”ことを意識し、アポイントの取得は、可能な限り早めに行う(最低でも2週間前には済ませておく)ことがおすすめです。

また、訪問日が決まったら、事前に研究室の状況や自分の関心を整理しておきましょう。具体的な質問事項をまとめておくと研究室訪問がスムーズに進みます。


5.研究室訪問の当日・内容
当日は以下の点に注意してみてください。

・持ち物:筆記用具、質問リスト、大学院案内、など
      (必要に応じて、自身の卒業論文や研究内容に関する資料もあると安心かと思います。)
・服装:清潔感のある服装

内容としては、
・自己紹介と志望理由の簡潔な説明
・研究内容に関する質問
・研究室の活動、ゼミの雰囲気などの確認

などをメインに話すことが多いと思います。院生が同席していれば大学院生活について尋ねても良いかもしれません。

研究室訪問は、礼儀やマナーを意識することも重要です。訪問後は、当日~翌日中にお礼メールを送ると良いでしょう。


6.よくあるQ&A

Q1. 複数の研究室を訪問してもよい?
→ 問題ありません。複数の選択肢を比較するのは大切な準備です。他の勉強やご自身の体調などと相談して、どこの学校に行くか(行かないのか)を考えてみてください。

Q2. オンラインでの訪問でもいい?
→ コロナ禍以降、オンライン訪問を受け入れている場合もあります。確認してみましょう。

Q3. 研究テーマがまだ定まっていないのですが…
→何となくでも、研究関心や学びたいことを率直に伝えられるように出来ていれば、完璧に定まっていなくても心配はいらないと思います。


長くなってしまいましたが、研究室訪問についてざっくりとお話してみました。勉強・研究計画書の作成…とやらなければいけないことが多く、大変かと思います。研究室訪問は、自分に合った大学院選びのための「情報収集」として、ぜひ早めに検討・準備を始めてみてください。納得のいく進学先を見つけられるよう、応援しています!もし何か困ったことがあれば、ぜひチューターカウンセリングを活用してみてください。お待ちしております!