心理・チュートリアル通信「科目勉強法について」

心理・チュートリアル通信「研究計画書・研究室訪問・面接について」(2)

2024年度
チュートリアル通信では、大学院に合格したKALSのチューターが、勉強法や参考図書、研究計画書について、各大学院の様々な情報や、心理士事情など皆さんに有益となるようなコンテンツをお送りしていきます。日々の勉強の合間の息抜きとして、是非ご覧になってみてください。


研究計画書,研究室訪問,面接対策について

名駅校チューター:伊藤 
こんにちは。名駅校チューター伊藤です。
今回は研究計画書,研究室訪問,面接対策についてお話をします。


〇研究計画書について

皆さん,研究計画書の作成は順調に進んでいますでしょうか?早い方だと既に作成をして,出願している方もいるかと思われます。研究計画書の作成はスムーズに進めることが出来る方と,どうしたらいいのか分からず迷っている方,どちらもいらっしゃると思います。今回は研究計画書の作成に迷っている方,作成が思うようにいかない方に焦点を当てたいと思います。

まずはやりたいテーマを決定させましょう。キーワードを一つ立ててから,論文を探していくことが必要です。キーワードによっては多くの研究がなされている場合もあるために,自分がやりたいと考えていた研究内容がもう既に研究されていないかを調べる必要があります。もし研究されていた場合には,考察等を読んでそこから新たに考えていくことも一つの手なのではないかと思います。

9月に受験を控えていて,8月頃には出願をしなければいけない方。出願は9月,10月辺りという方もなるべく夏季休暇,つまり7・8月頃には研究計画書が大体作成できていることが望ましいのではないかと思います。理由としては,後ほど説明する研究室訪問に関わってきます。


〇研究室訪問について

研究室訪問,皆さん行かれましたか?私は大学4年生の時,どうして研究室訪問に行かなければいけないのか不思議で,行くのを悩んだ時がありました。行って何を話すんだ?とも思いました。悩みましたが結局,私は受験した2校とも研究室訪問に伺わせてもらいました。

私が思う,研究室訪問に行くメリットはいくつかあります。行く事で面接の準備にもなるかもしれません。例えば面接の際に,「どの研究室に入りたい?」と聞かれることがあるかもしれません。その際に,入りたい研究室を答えることに加えて,研究室訪問に行ったことも伝えることが出来れば「入りたい!」という気持ちが相手の先生方に伝わるかもしれません。行っただけではなく,その際に感じたことも伝えることが出来ると更にいいかもしれません。

訪問に行くことで得られるメリットは多いと思います。院試に向けてのバーストにもなるかもしれない,「絶対ここで学びたい」という気持ちが更に強まるかもしれません。
少しでも研究室訪問に行こうか迷っている方は是非行ってみてください。得られるものは非常に多いと思います。


〇面接について

面接では,自分を知ってもらうため,この大学院に通いたいという気持ちを全面に伝えるチャンスでもあります。一通りの面接の作法は身に着けておくこと,きちんと目を見て話すこと,相手が聞きやすいハキハキとした声で話すことが大事です。基本的に,面接官が言った言葉を否定するようなことはせずに,受容しつつ柔軟に返答していくことも大事です。

面接は緊張すると思います。目をみて話すことが苦手な人,ハキハキと話すことが苦手な人もいるかもしれません。しかし,今後ケースを持ち,様々な方と関わっていくためにある程度のコミュニケーション能力を求められています。面接が苦手な方はきちんと練習をしましょう。例えば,過去の面接で何を聞かれているかを調べ箇条書きで「これを答えよう!」と決めておくことも大事かもしれません。頭の中で考えることと実際に口に出して練習するのとでは大きく違いがあるので,勉強に疲れた際には面接の練習を少し入れてみるのもいいかもしれませんね。



今回は研究計画書,研究室訪問,面接対策についてお話しました。
院試まであと少しの方が多いと思います。後悔しないためにも自分の最大限の力を発揮できるように頑張っていきましょう!