心理・チュートリアル通信「実力診断テストの活用・直前期の勉強法について」(1)
2024年度
チュートリアル通信では、大学院に合格したKALSのチューターが、勉強法や参考図書、研究計画書について、各大学院の様々な情報や、心理士事情など皆さんに有益となるようなコンテンツをお送りしていきます。日々の勉強の合間の息抜きとして、是非ご覧になってみてください。
実力診断テストの活用法
名駅校チューター:河合
こんにちは。名駅校チューターの河合です。猛暑の夏…体調管理が大変なときかと思います。少しでも身体の様子がおかしいなと思ったら,まずは体調の回復を第一に!勉強の手を止めてしまうのは不安かも知れませんが,体調万全で勉強した方が効率は良いはずです。
それでは,「実力診断テストの活用法」についてお話していきたいと思いますが,その前に…みなさん,それぞれ自分に合う勉強の仕方やリズムを模索しながらここまで頑張ってこられたかと思います。そして今回の実力診断テストの結果を受け,受験日までの勉強計画を実行中の方もいらっしゃると思います。ですが,今の時期からどんな勉強をすれば良いのだろう…と,迷っている方もいらっしゃるのではないかと思います。(実は,私もこの時期,一時,途方に暮れました…)これからご紹介するのは私自身が行った活用法なのですが,不安を払拭する勉強の手がかりにしていただけたらと思います。
1.個人成績表から:自分の得意な分野と苦手な分野を把握する!
まず,個人成績表では順位が出ます。私は良い順位とは言えなかったので,ここはサッと流しました。(「大丈夫,大丈夫。あんなに勉強しているKALS生の中での順位なんだから!」とポジティブに。)次に,心理学の分野別評価と内容別評価,心理系英語の内容別評価を確認。ここも大切なポイントだと思います!分野別に出ているので得手不得手が把握しやすいです。(「やっぱり,学習・知覚・認知が弱いかぁ…。でも,社会・感情・性格は得意かな。」等々)
2.採点結果から:多くの受験生が正解する問題,間違える問題を把握する!
心理学では用語の定義,用語穴埋め,用語の理解,心理学研究者,論述問題について,問題ごとに得点率が出ているので,自分以外の受験生の得手不得手が分かります。①多くの受験生ができて自分ができていない問題,②多くの受験生も自分もできていない問題を把握します。心理英語の英単語,短文和訳,英文読解についても同様に,➀➁を把握します。
3.過去問との比較
受験校の出題形式と出題傾向をチェックします。(「必ず統計が出題される」「英語はKALSの小テスト形式のものがある…」等々)すでに過去問に取り組んでいる方も,それを把握できていると出題範囲の分野を積極的に攻めていけます。
1~3の作業を終えて
自分の苦手な分野,出来なかった問題を完璧にできたらいいけれど,時間が全然足りない…。そこで,受験校の過去問から出題されそうなところと,自分が苦手だった分野,出来なかった問題とを擦り合わせて,そこを重点的に復習。それが終わったら,復習の中で気になったところ(関連用語など)も。ですが,範囲を広げ過ぎるときりがないので,ほどほどのところで切り上げることも大切ではないかと思います。
今回は,「実力診断テスト」活用法の一例として,私自身が取り組んだことをお話しました。少しでもご参考になれば幸いです。
インプットしたらアウトプットも…,そして面接対策も…。やることが多くてしんどいな,と思ってしまうかも知れませんが,残りの時間は受験生みんな同じ,状況は同じです。焦らず落ち着いて,体調に気をつけて頑張っていきましょう!