心理・チュートリアル通信「出願準備」(2)
2025年度
チュートリアル通信では、大学院に合格したKALSのチューターが、勉強法や参考図書、研究計画書について、各大学院の様々な情報や、心理士事情など皆さんに有益となるようなコンテンツをお送りしていきます。日々の勉強の合間の息抜きとして、是非ご覧になってみてください。
出願の準備を進めよう
新大阪校チューター:若松
皆さん、こんにちは!新大阪校チューターの若松です。今回は「出願準備」についてお話します。
大学院進学を目指すにあたり、出願準備は非常に大事なプロセスです。入試に向けた勉強や研究室訪問など、どれだけ他の準備を順調に進めていても、出願をしなければ受験はできません。
ぜひこの機会に、改めて出願について確認し、準備を進めていきましょう!
1.出願準備のための情報収集
出願に向けてまず行うべきことは、志望先の大学院の募集要項をよく読むことです。書類の種類・字数・フォーマット・提出方法・期日・受験料の支払い方法など、詳細なルールが記載されているため、見落としのないよう、丁寧に確認しておきましょう。
多くの大学院で共通して求められる書類には、次のようなものがあります。
・志望理由書
・研究計画書
・成績証明書
・卒業(見込)証明書
・実務経験や資格を証明する書類(社会人入試などの場合)
※もちろん異なる場合もあります。必ず公式の募集要項で確認を…!
これらの書類をスムーズに準備するために、出願先の募集要項を早めに確認し、提出期限と必要書類のチェックリストを作成しておくことが大切です。
2.志望理由書のポイント
志望理由書は、あなたの人柄・問題意識・将来性などを伝える重要な書類です。自身の経験や関心をもとに、一貫した動機と目的意識を持って記述することが求められます。
ここでは、作成のポイントを3つご紹介します。
①「なぜ心理学なのか」を明確にする
単なる関心や憧れではなく、どんな経験や出来事が関心の源にあるのかを整理し、具体的に伝えることが大切です。また、「学びたい」だけではなく、「学んだ先にどう社会に貢献したいか」まで言及できると、なお良いかもしれません。
②「なぜこの大学院(研究室)なのか」を具体的にする
他の大学院にも当てはまるような抽象的な文章ではなく、その大学院ならではの魅力や自分との相性を示すようにしましょう。
例えば、
・指導教員の専門領域
・研究室の研究テーマや取り組み
・カリキュラムや実習の内容
など、他大学との差別化を意識し、「この大学院でなければならない理由」を意識して書くことが大切です。
③一貫性と誠実さを大切に
たとえ熱意や経験が豊かでも、問題意識・志望動機・将来像などに一貫性がなければ、説得力が弱まってしまいます。主観的な想いだけでなく、客観的事実や論理的な視点も配慮しながら記述しましょう。
また、面接でも志望理由について問われることが多くあります。書いた内容と話す内容にズレが生じないよう、誠実で無理のない表現を心がけましょう。
3.証明書類の注意点
大学で発行される成績証明書や卒業(見込)証明書は、申請から受け取りまでに時間がかかることがあります。特に出願が集中する時期には日数がかかるため、遅くとも1か月以上前には申請しておくことをおすすめします。
また、複数の大学に出願する場合は、必要部数を正確に把握し、余裕を持って準備しておきましょう。
大学によっては「厳封されたもののみ有効」「開封した場合は無効」といった指定がある場合もあります。提出形式の指示に沿っているかどうか、細かく確認しましょう。
4.書類の提出と最終確認
書類の提出方法には、主に以下の3つがあります。
・オンライン提出(PDFや専用フォームへのアップロード)
・郵送提出(書留・速達などで指定住所へ)
・直接持参(指定日時に大学で受付)
近年はオンライン出願が増えているものの、郵送や持参が指定されている場合もあります。特に郵送の場合は、「消印有効」なのか「必着」なのかを必ず確認し、余裕を持って発送しましょう。
発送には、簡易書留や速達など、追跡可能な手段を用いて到着確認を取ると安心です。
また、出願書類を提出する前には、以下の項目をチェックしましょう:
□ 書類に記入漏れ・誤字脱字がないか
□ 日付や署名が正しく記入されているか
□ 成績証明書などが指示通りの形式になっているか
□ 必要な書類がすべて揃っているか(※第三者に確認してもらうのも有効!)
□ 出願書類のコピーを控えとして保管しているか
最後に
出願準備を進めることは、自分の興味や関心を見つめなおし、将来像を考える貴重なプロセスでもあります。丁寧に、そして誠実に、自分の言葉で表現しながら準備を進めてみてください。
不安なことや分からないことがあれば、ぜひチューターカウンセリングを活用してみてください。お待ちしております!